〈読書〉第三次世界大戦 日本はこうなる(池上彰)
日本人は平和ボケしている?
ってたまに思いませんか?
70年前に大戦争で敗戦して、大変な思いをしているはずなのに
どこか他人事で、無知になっていませんか?
私も大した知識はありませんが、想像ではなく事実としてかの大戦を考えるということは書物を読んだり、ニュースを見たりで蓄えているつもりです。
池上彰さんの本は、過去の問題と現代の問題を比較できるといって点でとても勉強になるのでおすすめです。
(使われている言葉が優しく読みやすい。)
初めて読書録を書くのですが、
新書なので目次ごとに自分の考えをまとめてみました〜。
第1章 国家の安全を守る要、軍事同盟
軍事同盟と聞いてパッと思いつくのが、NATOとかANZASそんなレベルですが、実はもっと少数国である。日米安全保障条約(旧)などが値する。
端的に言えば、「有事の時に軍事的に協力しますよ」という条約だ。
あくまで協力しますよ、だ。
つまり日本の有事の際、自分達の身は自分達で守らなければいけない。
ところで日本人の何割が自衛隊の活動内容を知っているだろうか?
(私は10年ほど前、有川浩の本にハマっていたためめちゃ詳しい)
日本人は軍事同盟云々の前に、自国の防衛についてもう少し知見を
持つべきレベルにいるのではないかと思った。
第2章 北朝鮮のミサイル発射
うーん。これも近年、さらにいうとここ最近よく聞く話ですね・・・
日本の自衛隊はあくまで専守防衛、対策を打つにも守るほかないのかしら?
と思ってしまう。
この本を読んでいて知ったのは、GSOMIA(軍事情報包括保護協定)という協定があるということ。北朝鮮がミサイルを打った後、日本のレーダーに引っかからないこともあるらしい(怖いよね)。
その際に近隣国の韓国が情報を提供してくれるという協定らしいのだが、韓国の大統領が親日反日によって情報のスピードが変わるらしい・・・
現時点でのユン大統領は対北朝鮮に強気なので割と親日なので安心。
国のトップによって、条約や協定の重要さや境界線が変わるのはなんともむず痒いものだ・・・
第3章 中国の海洋進出と台湾有事
ここでの気づきは3点。
① 中国の海洋進出のワケ
・日本のスクランブルの対応順応性の確認。
・中国パイロットの訓練(領海ギリギリを狙うらしい。)
・そもそも排他的経済水域の曖昧さがある。
→日本は大陸から換算、中国は大陸棚から換算。(そりゃちゃうわ。)
② 台湾への軍事関与
アメリカのペロシ下院議長が台湾に行ったことでわちゃわちゃしているが
日本の常識だと、
トップ(大統領)が命じたから、もしくはトップに背いた。
と言われがちだが、アメリカは三権分立。
アメリカらしい強さを感じた。
③ 中国の問題行動
これ個人的にどうかと思った。
・ファイアリークロス礁
サンゴ礁の上に人工島つくちゃったらしい。Wikiで詳細見てみてください。
・高金利の貸し出し
高金利で途上国にインフラ資金を出し、インフラを悪徳買収している・・・
第4章 ロシアのウクライナ侵略
これもね〜長い間問題になっている件ですね・・・
でもね、ウクライナの人の士気が高いんです。日本にいるとあまり感じられないけど、国民としての愛国心ってとても大事だなと改めて思った。
国連では認められていないけど、アイデンティティを持って独立している国や地域ってたくさんあるらしい。
きっとこの侵略で多くのマイノリティグループはマジョリティに侵略されないかビクビクしていると思う。
ちなみにこの侵略はウクライナがNATOに入りたい!といったことがきっかけ。結局はアメリカとロシアの関係が起因している。
そう考えるとアメリカにおんぶだっこ状態の日本はいつか・・・
って思っちゃうよね。
第5章 戦争を止めることはできない!?国連の仕組み
そうだよね。
国連あるのになんで!?って話だよね。
結論から言うと、拒否権を持つ常任理事国にロシアがいるから。
国連(United Nations)は元々第二次世界大戦後に世界平和を目的に、当時の連合国から作られた組織。日本は当時敗戦国で、連合国じゃなかったから
現在United Nationsを国際連合って訳しているらしい。
当時の戦勝国である国が大きな権力を持っているので、
その権力国であるロシアが侵攻している以上、国連には止める力がないそう。
ちなみに日本は活動資金分担率だと世界3位なのに、
国連職員になる人は少ないらしい・・・。
感想
それぞれの国でそれぞれの事情がある。
それはわかる。でも面と向かって話し合うことは大事なのでは?
互いを尊重することは、非営利で大切なことだと思う。
同じアイデンティティを持つコミュニティの意思に耳を傾け、互いにとって
ベストな終着点を見つけることが国際社会において重要なことなのではないでしょうか?
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