見出し画像

考え方が違うからこそ

私がクリエイティブの仕事をするようになったのは、2007年の3月のことです。すなわち、今月から18年目に入ったことになります。

この業界で最初に入った編集プロダクションの社長は「良いものを作っていれば必ず利益が得られる」という考えでした。そのため、7年間所属していたものの、お金の話をしているのを聞いたことはほとんどありません。当時は時代錯誤の頑固ジジイだと思っていましたが、働く目的に関しては共感する部分があったように思います。だから7年も続けられたのかもしれません。

一方、毎日のように受注目標の話が出る今の会社は、経営者の思想という面では正反対です。社員の構成もこれまでとは違って新卒入社の営業マンが多く、彼らは利益を得るためなら自社のクリエイターを使わなくても良いという考え方が染み付いています。そのため、入社して5年半になりますが、まだ馴染めていないような感じがします。

しかし、だからこそ私は40歳を過ぎても成長できているのかもしれません。この会社に入るまでは、ビジネスで利益を得るために働くという発想すらなかったのです。ものの見方がまったく異なる人々とコミュニケーションをとることで、新たな知見が多く得られたのは間違いありません。

多様な考え方の人々と触れ合うのは、視野を広げるうえで大切なことなのでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?