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32年前の自分と同じ

小学6年生の長女から、明日Nintendo Switchを使っていいかと聞かれました。平日は私が携帯して通勤電車で桃太郎電鉄ワールドをプレイしているのですが、明日は自分が使わせてほしいというわけです。昨日今日と一緒に遊んだ友達がNew スーパーマリオブラザーズ U デラックスにはまっていて、明日も遊びたいと言っているそうです。

もっとも、明日は普通に学校がありますから遊べるのは放課後だけで、せいぜい2時間です。それでもやりたいと言ってくるのは、彼女がマリオをプレイできる環境にない、すなわち家にNintendo Switchがないということでしょう。それで長女に聞いてみたところ、彼女の家には家庭用ゲーム機が一切ないとのことでした。

「ああ、昔の俺らと一緒やな」

私は言いました。32年前、自分が小学6年生だった頃の我が家にも、家庭用ゲーム機はなかったのです。ゆえに、せた少年は発売されたばかりのスーパーファミコンを持っている友達の家によく遊びに行っていました。

そんな過去があるので、毎日でもゲームをしたいという彼女の気持ちはよくわかります。それを自分が妨害する気にはなりません。

この30年あまりで家庭用ゲーム機はものすごい進化を遂げ、ファミコン世代が子育て世代になりました。しかし、それでも家庭用ゲーム機を持たない方針の家庭はあり、その家庭に住む少年少女はゲームを求めて友達を頼るのです。これは人の世がある限り変わらないのかもしれません。

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