【読了】「人生を深める おとな聖書」を読んで。

書評ブログVol.62

ライター・JPIC読書アドバイザーであり、年間100冊以上読了するわたしが、本の感想をnoteにて発信している「インクの匂い」。

今回は、私の人生初、ご恵贈を受けた書籍「人生を深める おとな聖書」(ポプラ社)について、本の紹介とわたしの感想を書きます。


作家のエージェント会社㈱アップルシード・エージェンシーの丸山さまよりご恵贈

聖書と聞くとどこか敷居が高く感じるものの、『目には目を、歯には歯を』とか『神は越えられない試練を与えない』といった言葉は聞いたことあるのではないでしょうか。

しかし本書を読むと、聞いたことがある言葉もじつは意味をはき違えて覚えていたなんてことや、「えっ!そんなに深い意味が込められていたの!」なんてことを知ることになるはずです。

例えば『目には目を、歯には歯を』のフレーズ。

ちょっと物騒な言い方になりますが、「やられたらやり返せ」という復讐の意味が込められていると思ってました^_^;

でも本当はその逆で、復讐を抑制する言葉だったのです。

目には目を、歯には歯を。なんてことをしていたら、恨み辛みは倍々ゲームになって、取り返しのつかない状況になってしまいます。

だから「復讐はダメだよ。どうしてもというなら目には目を歯には歯を、ぐらいでやめときなさい」という意味なのだとか。

また、『右の頬を打たれたら左の頬も差し出しなさい』のフレーズ。

これも耳にしたことがありますが、込められた意味を知ると「そんな深い意味があったのか!」と感動してしまいました。

さらには『貧しい人は幸である』のフレーズについて。ここでいう貧しい人とは、「自信を失ってしまった人」の意味が込められているそうです。

そして、自分は何をやってもダメだと自信を失ってしまった人に対して、「嘆くことはないよ。何もないということは良いものを入れる余地がたくさんあるということなんだから」と、元気づけられる教えだったのです。

これを読んだとき、余白を充分に持って生きてる私には良いものを入れる余地、たくさんあるってことね!と、良い気分になりました(笑)。

聖書について書かれている本ということで、読み始めるときには少々身構えていましたが、そんな心配は無用でした。

著者のMAROさんの軽妙な語りがわたしの警戒心をほどいてくれたからです。本当に読みやすい!

本書に書かれている聖書の言葉は、聞いたことのあるフレーズがいくつも紹介されているので、小ネタとしてストックしておけば一目置かれるかも……しれません^_^;

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