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■刺すほどの孤独を飼いて寒の夜薬缶の湯気にくゆる乳房よ

【こころの処方箋ココトバブレンド】

■刺すほどの孤独を飼いて寒の夜
薬缶の湯気にくゆる乳房よ

月灯りが煌々と冴えわたる寒の夜

誰も居ない部屋で

黒猫のように

孤独を飼い馴らしているのであります。

中原中也が詩に詠んだ『冬の夜』の

一節が身に滲みてきます。

かって中城ふみ子が『乳房喪失』という

歌を詠んだが

わたしには【乳房永遠】なのであります。

この寒の夜に

解凍できる乳房はないのでしょうか・・?

さすれば、身もこころも温まるのですが。

せき せつお

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