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未経験からイラストレーターとして独立。諦めていた夢を叶えるまで。イラストレーター・ユウコチカさんのお話。

こんにちは、ショウヘイです!今回は僕が運営するブログ「セトブックス」のヘッダーデザインを手掛けていただいたイラストレーター・ユウコチカさんのインタビュー記事です。

・やりたいことを見つけたい人
・新しいことに挑戦したいと思っている人
・イラストレーターになりたい人

など、たくさんの方に読んでもらいたいお話です。
ぜひ最後まで見ていただけると嬉しいです!

【インタビューの背景】
ユウコチカさんが描くゆるくてかわいいイラストに一目惚れ。
でもユウコチカさんのプロフィールを読んだ時、「カナダ留学?」「バナナジュース?」など、ツッコみたい要素が多くて、インタビューさせてもらいました。

僕のブログ「セトブックス」とnoteヘッダーイラストです。
「ビジネス書をもっとカジュアルに」のイメージを見事に表現していただきました。


【ユウコチカさんプロフィール】

ユウコチカ:山口県生まれ。プログラマー、カナダ留学、ゲストハウス立ち上げ、バナナジュース専門店「バナナチカ」開業などを経て、2024年4月イラストレーターとして独立。「難しいものを分かりやすくイラスト化し、コミュニケーションの架け橋になる」ことを心がけている。

ユウコチカさん
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ユウコチカさん
ポートフォリオ

ユウコチカさんポートフォリオより①




■カナダ留学、バナナジュース屋開業…ユウコチカさんのこれまで。



──てっきり美大出身かと思いきや、国際系の学科出身なんですね!

はい!山口大学の教育学部の中にある国際系のコース出身で、カナダ留学も経験しました。在学中にカナダのサスカチュワン州・リジャイナという、カナダ人にも「リジャイナ?どこ?」と言われるような田舎町に半年間留学をしました。


大学卒業後社会人として6年働いた後にも、1年間トロントに行って、またその後半年近くバックパックひとつでカナダを横断する旅をしていました。

だから美術の世界は通ってないんです。


──大学卒業後は、どんなキャリアを歩んできましたか?

大学卒業後から2回目のカナダ留学に行くまでの6年間はエンジニア、帰国後は下関のゲストハウスの立ち上げに参加して働きました。空き時間にライター業もはじめたので、死にものぐるいで働いてましたね…。


その後、バナナジュース専門店「バナナチカ」を開業しましたが、コロナなどの影響もあり閉店してしまいました。でも、またいつか復活したいなあと思ってます。

その後はアルバイトや派遣社員として働きながらイラストのお仕事を受ける生活を経て、2024年4月にイラストレーターとして独立しました。

たいやきカフェ「あまねや」でアルバイトをしていた時
描かせてもらったイラストが好評でした。
初めてイラストでお金をいただいたのもあまねやさんでした。


──バナナジュース専門店というのが気になります!笑

父親がバナナの色付け師で、とにかく小さい頃から果物が身近でした。

ゲストハウスで働いていた時、「下関に朝ごはんを食べれる場所が少ないこと」「仕事をがんばる余り体調を崩す同世代が増えていること」に注目して、バナナジュース屋さんを思いついて、2019年にバナナジュース専門店「バナナチカ」を開業しました。

イラストレーターとしての活動名は、バナナチカのお客さんに「またお店やるからね」という思いも込めて、店の雰囲気が残る「ユウコチカ」にしました。

「チカ」はウクライナ語で「〇〇ちゃん」みたいな、語尾につけるとかわいくなる言葉。カナダで出会ったウクライナの友達に教えてもらいました。



■メンタルを崩して気づいた「描きたい」という心の中の本当の気持ち。



──イラストレーターになるまでに、いろいろなキャリアを歩んでこられたんですね。

小さい頃から絵を描くことは好きだったので、落書きとかは描いていました。ただ、中学校や高校では周りが絵の上手い子ばかりで、絵を仕事にしようとは思っていませんでした


──何かイラストを描くようになったきっかけがあるんですか?

結局、バナナチカをがんばりすぎてメンタルを壊してしまったんです。ちょうどコロナ禍の打撃をくらったのもあり、「もう続けられないな…」と思い始めました。

悩んでいた時にある友達が「バナナのこと、一旦考えるのやめようか。黄色いものも見ちゃだめだよ。」と言ってくれました。

その友達に「自分のやりたいことを紙に書いてみよう。」と言われてやってみたんですが、何も出てこなかったんです。さすがに自分でも結構メンタルがギリギリということに気づきました。


それで友達に「ゆっくりでいいから、やりたいことが思いついたらLINEで教えてね。」と宿題をもらって、ゆっくり時間をかけて考えた結果、唯一友達に送ったのが「絵を描きたい」でした。

「描きたい」欲を思い出して描いた携帯電話。

雑誌の『FUDGE』が好きで、それを模写したのをツイッターに投稿してみたら、当時所属していた「コルクラボ*」というコミュニティの友達が「絵描けるの?」「もっとみたい!」と言ってくれて、それが嬉しくて描くようになりました。

コルクラボ…2017年1月からスタートした編集者の佐渡島庸平が手がけるオンラインコミュニティ。


本当にただの模写だったので「別にオリジナリティもないし、誰でも描けるじゃん」と思っていたんです。
でも、ラボのみんなが「そんなことないよ!」「うっちゃん(あだ名)の絵だってわかるよ!」と言ってくれてだんだん描くことが楽しくなってきました。それでオリジナルのイラストも描くようになりました。


──コルクラボのみなさん、とてもいい仲間ですね。

コルクラボの仲間たちがいなかったら、私はイラストレーターに100%なってないと思います。

中学校や高校時代は周りに絵が上手い人が多くて、「私がイラストレーターになれる」なんて思っていなかったのを思うと、仲間には本当に背中を押してもらえました。



■誰かが伝えられなくて困っていることを、絵で伝えられるイラストレーターでありたい。



──ユウコチカさんのイラストは、色合いがポップでめちゃくちゃかわいいと思いました。

色はこだわりというか、色を考えるのが好きなので、色合いを褒めていただけるのはうれしいです!

(株)コルクラボギルドのnote連載用
アイキャッチイラスト。

──今のイラストの描き方に辿り着くまでに、影響を受けていた人や作品はありますか?

幼少期に、兄の真似をして漫画の模写をたくさんしていました。なので漫画の影響はかなり受けていると思います。

中学生の頃、いわゆる「ヘタウマ」みたいな絵を描く友達に出会ったのも大きかったです。その子にしか描けない表現技法を確立していて、「なんだこの絵は?」と発想の自由さに惹き込まれたんです。


あとは、高校のときにグラフィックデザイナーの河原光さんのアートワークを見て、衝撃を受けたのを覚えています。河原さんの作品を見て、痺れて、グラフィックデザイナーという職業に憧れました。

でも自分にはそんなセンスはないと思って胸にしまって諦めた過去があります。諦めるには若すぎると、今なら言えるんですけどね。

とにかく、好きだと感じたものすべてに影響を受けていて、今もなお受け続けています。


ユウコチカさんポートフォリオ②


──イラストを描く上で心がけていることはありますか?

「相手が伝えたいことを伝えられるイラストを描く」ことを一番心がけています。「伝えたい」が伝わる、そこから「ストーリーを想像してもらえる」ようなイラストを描きたいです。

ショウヘイさんの依頼があった時も、お話しする中で出てきた言葉をノートに書きましたが、「こういうことを伝えたい」と思っていることをくみ取って、「それを自分のイラストで、どうお手伝いできるか?」ということを第一に考えました。


伝えたいけど、伝えられなくて困っていることを絵で伝えたい。それって英語と一緒なんです。絵を描くことを通してコミュニケーションのお手伝いができたらいいなと思っています。


インタビューを終えて:支えてくれた人への感謝、ユウコチカさんのあたたかい人柄

僕がユウコチカさんのお話を聞いていて魅力的に感じたのは、「支えてくれた人に感謝を伝えたい」というユウコチカさんのやさしい人柄です。

「これまでみんなに走らせてもらったという思いが強い」というユウコチカさん。バナナジュース屋を閉店した今でも、「お客さんにまた会いたい」という気持ちを持っておられて、とてもあたたかい人だなと思いました。

■ユウコチカさんのおすすめ本




さいごにユウコチカさん
おすすめの本を紹介!

📗WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE.
〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜


著者・佐渡島庸平さん(コルク代表)が考えるコミュニティづくりについて書かれた本で、ユウコチカさんがコルクラボに入るきっかけになったそうです。
コミュニティづくりに興味のある方にも、生きづらさや孤独を感じている方にも読んでほしい本とのこと!


■ユウコチカさんのポートフォリオ等はこちら






ユウコチカさん
読んでいただいたみなさま
ありがとうございました!

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