「焦燥」
人の身に産まれ
我が身 人では非ず
願えば全ては動き
その力は異形の者に他ならず
崇められる事も有れば
また 異形の力を怖れられ
窮地に陥る事もある様だ
『また、失敗したの?
今度こそって言ってたのに残念だったね』
花を枯らす雪女の一族
迷信と今は思われているが、
なんて事はない。
花のエネルギーを一瞬にして吸い取ってるだけだ。
『見知らぬ人に花束貰えないね♪』
嬉しそうに君は言う
「貴方からも貰ったことないけど?」
失敗の挫折もあり、愛しき君の戯れ言さえ疎ましい。
『困った姫君だ。
何を贈っても不要とおっしゃるでしょ?』
愛を語らう仲に
特別に贈り物は必要だとは思わない。
異形の身として産まれ、
親からも疎まれ、
生まれてこの方、
心を許す相手など居なかった。
彼が居てくれるだけで、
私の気持ちを組んでくれる、
同じ人の身に生まれた異形の者故の
寂しさを埋めてくれるだけで。
『きっと、また明日雪だわ。』
と、嘯く。
罪は重い。
自分が生まれた意図。
邂逅さえ、罪。
『ごめん。ごめん。
君の涙で溺れる夢を見るから、謝るよ。』
人間の真似事と笑われても
私は花を育ててみたい。。。。
昔書いた物、推敲するにしても満足出来るレベルのものは少ないのですがしばらくぼちぼち移して行きます。
恋愛系ばかりだと思います(*・ω・)*_ _)ペコリ