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bad status (状態異常)


自分の場合は中学校の頃から高校にかけて
いじめを受けたり、ぼっちだった時期などもあり、既に当時から憂鬱さは全開だったけれども

本格的に病んだのは、専門学校を卒業してから友人の紹介で地元の工場で働きだして
それから何年か経って、お世話になったその工場を半ば飛び出してからは、人生という名の登り坂を、一気に転がり落ちていった気がします

「いま働いている職場よりも、少しでもお給料が高く、人間関係が円満なところ… 」と藁をもすがる想いで高望みしているうちに
働いて→人間関係で躓いて→退職しては→またブラック企業に入社してしまって…の悪循環の繰り返し。
いま思えば、ハローワークに常に出ている求人に焦って応募しまくっていたから
当時のことを冷静に考えると、思考力さえも麻痺していたのかなと思います。
それとも、元から考える能力がなかったのか。

そのうち、ブラック企業を転々としてゆくうちに、ゆく先々での人間関係のトラブルに巻き込まれてゆくようになってからは
段々と人間不信に陥ってしまい…
とにかく人が怖くなり… 手や足や身体の震え… 人と対面することもまともに出来なくなって…
そこから『鬱病』に拍車が掛かり、何もする気力もなくなり、果ては家に引きこもって…
カーテンを閉めっきりにしたまま昼と夜が逆転した不摂生な生活を、何年も何年もずっと続けてしまいました。。

髪の毛も髭も伸び放題…
まるでロビンソンクルーソーのような、人生に疲れ果てた 漂流者のようだった…

その当時は病気にはまったく知識もなかったですが、『鬱病』『対人恐怖』『回避性障害』と云われるメンタルの病気が 次々と現れては押し寄せ、自身を襲ってきたことを 苦い記憶とともに覚えています
『会食恐怖』も、少しの間ですが 酷い症状のときもありました。

自分が選んで歩んできた道とは言え
そんな不甲斐ない自分を、取り巻く家族や親戚たちには、顔を合わせるたびに責められたり説教されたり…  
家庭を築いたり、家を建てたり、昇進したり、『ちゃんと生きている』 ほかの従兄弟(従姉妹)たちとその都度 比べられてしまったり…
友人・知人たちには直接何かを言われることはなかったけれども、自分のメンタルが不安定だったせいで 何をするにも・何処に行くにも気を遣わせてしまい…  微妙な空気感で いたたまれなくなることも多々ありました。

いまになって思えば
心が悲鳴をあげているのに、「もっと頑張らなきゃ」「まわりの人に認めて貰わなければいけない!」、「だれにも愛して貰えない… 」と
それでも自分に鞭を打ち、上手くいかなかった場合は、そんな不甲斐ない自分自身を更に責め続けて、自ら悪循環に陥ってしまっていたような気がします。

働いていても、休んでいても、とにかくどちらも苦しくて仕方がなかった

誰にも必要とされない
だれも幸せにしてあげられない
自分さえ、ちゃんと支えられなかった…

そんな、悲しみと苦しみが 胸の奥に
消えずに 残り続けています。


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