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幸せの温泉に浸るような、SMの話

割引あり

セックスって、「私とあなただけ」の世界に連れていってくれることがあります。
外の世界なんかどこにもなくて、自分と相手だけに満ちた、まるで時が止まってしまったかのような世界。幸せ過ぎて、内側から何かが涙と共に溢れだすような感覚。いわゆるゾーンと呼ばれる状態です。


そしてSMって、それをもう一皮剥いた、「自分」すらいなくなる世界に通じているんです。なぜなら、「自分」を一旦、相手にすべて預けてしまうから。



……と聞くと怖いことのように聞こえるかもしれないけれど、途方もなく優しい世界があって、無敵になれるんだよ、というお話を少ししたいなと思います。




先日、インスタでアンケートをとりました。


というのも、2023年に一番読まれた記事が『くすぐり性壁の子とヤったらもはやSMだった話』だったので、これはSMに興味があって読んでもらえたのか、それともくすぐりに興味があって読んでもらえたのかが気になったんです。




……結果は、圧倒的にSMでした笑


SMって私にとってセックスと同じくらい大事なライフテーマなんですが、ニーズが少ないだろうし、何より言語化がとても難しいので、noteではほとんど書いてきていません。

書いたのは、かつてSMショーを観て、「関係性が羨ましくて」泣いてしまった話くらいです。



SMって、縛ったり叩いたり、色んな激しめのイメージがあると思います。何であんなことするんだろうって感じる人も多いと思います。だって普通に嫌じゃないですか、私も痛いのは嫌です。


いやあの刺激が純粋に気持ちいいんだ、って方ももちろんそれなりにいるんですが、SMの本当の気持ちよさはその表面的な刺激じゃなくて、その奥にある「とても繊細なもの」を通して感じていたりします。


それが冒頭に書いた「自分という殻がなくなる」世界に通じています。自分という殻をなくした、生まれたままの状態を抱きしめてもらうのって、セックスだと完全には至れないから、SMを通して感じる。


そこには、「愛」と言葉で形容するのもおこがましいくらいのあたたかさがある。「自分が溶けてしあわせの温泉になっちゃった…」とボディパートナーにはよく言うんですが、私自身の体験と一緒にお話します。過去のどうしようもない傷を癒してもらっていることも含めて結構繊細な話なので、この先は有料記事にしています。

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