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首都圏の南北の電車移動を強化するべし

埼玉県の鉄道延伸構想「あと数マイルプロジェクト」を最近知り、さらに首都圏の鉄道各社の終電繰り上げ決定を受けてまとめました。

いま必要なことは「現在夜間に実施している鉄道工事・保守作業の一部の平日日中への移行(不定期の終日運休への理解周知)」「初電〜朝ラッシュ時間帯までの本数増加」「夕方帰宅ラッシュの想定時間の前倒しによる夕方の本数増加」「観光路線を兼ねた鉄道延伸」「一部路線の複線化と通勤快速の設定」「駅ナカの充実」です。特に西武鉄道とメトロの一部駅の駅ナカ開発の遅れがひどい。

今回はこのうち、モノレール延伸を中心にまとめました。鉄道は工夫次第でもっと便利になると確信しています。

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観光路線を兼ねた鉄道延伸・多摩モノレールの西武線接続

あと数マイルプロジェクトがまとめた5路線の延伸案の5つ目、多摩都市モノレールの延伸は早急に検討・事業着手するべきです。ただし延伸ルートは、事業化が決定している箱根ケ崎駅から、案で示された西武池袋線の狭山ヶ丘駅、地元が要望する小手指駅ではなく、元加治駅または仏子駅が妥当だと考えます。

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元加治駅は駅南口がなく、駅北口も一般的な駅ビルがありません。駅南口には西武鉄道や駿河台大学所有の広い土地があり、既にモノレール新駅建設用の用地は確保されているといえるでしょう。

加治丘陵の見晴らしのいい場所に途中駅を設置すれば新たな観光名所が誕生します。建設中の道路開通後は、ムーミンバレーパークのあるメッツァへの車でのアクセスは飯能駅より元加治駅のほうが速く、駅周辺の設計次第ではパーク&ライドも不可能ではありません。本来ならJR八高線の複線化が望ましいですが、物理的に難しいと思われるため、代わりに八高線とほぼ並走する多摩都市モノレールができれば周辺住民の利便性は高まります。入間アウトレットモール周辺の道路渋滞の解消も期待できます。いまは交通アクセスの悪い県立飯能南高校跡地の活用の幅も広がります。

新駅設置案)箱根ケ崎〜三井アウトレットパーク入間(仮)〜桜山展望台(仮)〜駿河台大学・あけぼの子どもの森公園前(仮)〜元加治

圏央道開通でようやくつながった、厚木・海老名・湘南エリア〜八王子・多摩エリア〜埼玉南部(飯能・入間・狭山)の鉄道交通アクセス改善は、このラインの住宅地の価値を高め、東京23区(一部除く)と横浜・川崎の都心寄りエリアへの人口一極集中の是正につながります。

武蔵国一之宮 氷川神社(大宮)と相模國一之宮 寒川神社は、埼玉南部からの自動車での所要時間は実はほぼ同じです。武蔵国の豊島郡の規模が大きくなりすぎた以上、旧国の境は見直すべきと考えます。

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もう少しだけ続きます。

一部路線の複線化と通勤快速の設定

コロナ禍で首都圏郊外移住ニーズが高まっている今がチャンス! JR相模線・八高線複線化を検討し、線路際の民家の強制移住で、箱根ヶ崎-海老名間の八高線〜相模線直通箱根ヶ崎-町田間の八高線〜相模線〜横浜直通を新設し、鉄道を利用した南北の移動を促進するべきです。

そもそもJR中央線は八王子駅発、青梅駅発(青梅線直通)、高麗川駅発(八高線・青梅線直通)の東京行き通勤快速を新設するべきです。この東京行き通勤快速の停車駅は、各路線の通勤駅(例えば八高線・青梅線直通の場合は高麗川〜拝島または昭島)に停車した後は立川と新宿〜東京の各駅のみとし、まさに最速の所要時間で東京23区の主要駅に到着できる電車です。

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同様に、西武池袋線は所沢に停車しない池袋行き・武蔵小杉行き通勤快速を新設するべきで、通勤快速があれば小手指〜飯能駅の駅周辺の住宅開発に拍車がかかり、新型コロナウイルス感染症の拡大をきっかけとした「広い家に住みたい」ニーズの受け皿になり得ます。なお、西武線の通勤快速の停車駅は飯能〜小手指の各駅と練馬、池袋のみです。

初電〜朝ラッシュ時間帯までの本数増加

新宿・渋谷・池袋にあるシネコンのレイトショーの終了時刻を早める代わりに7時半・8時上映開始の回を新設し、その時間に郊外エリア(八王子など)から電車利用で間に合うよう、初電以降の運行本数の増加を要望します。

可能な人は朝型にシフト、常に早帰り。もし15時に業務終了となったら、18時〜19時まで会社付近や乗り換え駅の駅ナカでの消費が活性化するはずです。最寄りの鉄道・モノレール駅まで徒歩7分以内の立地に人口の大半を誘導するべく、駅を新設するか、路線を伸ばすか、どちらかしか人口減少による経済停滞を防ぐ方法はないと強く思います。

noteでは、街・人・お金に関する情報を中心に発信します。いま、社会は変革の時代を迎えています。東京・神奈川中心に、県境を組み直す時期でしょう。