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ゲーム:DJウォーズ (SS)

これぞ本格DJシミュレーション!?
DJゲームと言えばbeatmania。DJの一連の動作を極限まで単純化し、誰でもすぐにDJっぽい体験できる素晴らしい作品だった。
初代アーケード版は1997年12月10日に稼動し今も最新作が登場するほどの人気作だ。しかしbeatmaniaの可動日から8日後、同じDJをモチーフとした作品がセガサターンから登場していた!その名は「DJウォーズ」この作品はどのようなものだったのか・・・徹底的にレビューして行こう!
・・・と、はりきってレビューに挑んだ自分。しかしコレがまさかこれが誰も寄せ付けない恐ろしい作品だったとは・・・。

ストーリーはプレイヤーである新米DJが様々なクラブで評価を得て、各地区にいるボスをアッと言わせて真のDJキングを目指すっ!・・・というもの。
だけどこれは大体のストーリーでこの先がどうなるかは一切分からない。もちろん結末も。それはなぜかと言うとこの作品、死ぬほど難しいからだ。
クラブで評価を得るにはやはりDJでフロアーのお客さん達を盛り上げなくてはいけない、そのためにはやはり上手なDJプレイが必要だ。だけどそれが凄く難しい。
初めて説明書を見た時は驚いた。本作でのDJプレイの流れは持って来た楽曲(ゲーム内に様々なジャンルの曲が約50曲収録)を選曲をし、ヘッドホンで次の曲を確認し、ピッチ(音楽の早さ)を合わせ、クロスフェーダーで「カットイン」や「フェードイン、フェードアウト」「ロングミックス」などのテクニックを使い次の曲へ繋いで行く・・・なんと本作はビートマニアのようなデフォルメを一切せず、ゲーム内容はまさに本物のDJをほぼそっくりそのままゲームにした作品なのだ。
DJ操作はXボタン以外全てのボタンに割り振られ、入りきらない操作は十字ボタンに詰め込まれている。おかげで初めは操作を把握しきれずマニュアルを見ながらでないとロクに操作もできないし、チュートリアルなども無いので地道に操作を覚えて行くしかない。…って、コレちょっと敷居高くない?

わからない事しかない!
そして操作を覚えてからも壁が存在する。というかこれが最大の壁だ。
それはクリアするための必要条件「お客さんの評価(盛り上がり)」だ。曲を上手に繋げたり、タイミング良くSEやスクラッチをすれば評価は上がって行く。それは分かる。分かるのだがその基準が全くわからない。
説明書によると上手く繋げば、タイミング良くスクラッチをすれば評価は上がると書いてある。だが一体どのタイミングが良いのか悪いのかビートマニアのように視覚化はされていないので一切分からない。
一応プレイ中の画面には「曲を入れるポイント」と、「曲を切って行くポイント」が表示されているのだがそれに従っていても評価が上がってくれない時が多い。自分でやっている分にはそこまで悪くないと思うけれどお客さんの評価は下がる一方。散々なDJが終わった時、クラブの店長がなにかアドバイスをしてくれるかと思いきや「お前はセンスない。」と救いの無い言葉を言ってくれるだけだったりする。
僕自身少し本物のDJも齧っていて、DJの操作については分かっていたつもりだったけど本作は理解できない事の事があまりにも多かった・・・もしかして難しく考えすぎなのか?でも、わからない所が多すぎる。謎だ。というかこの作品そのものが謎だ。
そもそもネット上にまったく攻略情報がないゲームってこのご時世でも珍しい。

そんな感じで僕はこのゲームから完全に突き離されて遂に挫折してしまった。ホント説明不足な所が多い勿体ない作品だった。こんなにゲームに嫌われた感覚は久しぶりだ。
昔リアル指向のDJゲームを望んでいましたが本作をやってみるとbeatmaniaぐらいがやっぱ丁度いいですね。


映画鑑賞と積みゲーの資金となります…たぶん