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【アラフォー婚活】「このままでいいかな」と思ったことで、本当に良かったことは1回もない話【外伝】

しがないOLの人生には、落とし穴がたくさんある。
それはだいたい、『このままで良いかなぁ~♪』と思った後にすぐ来る。

かの有名なしいたけ占いで、『おうし座は戦闘民族』と度々言われるが、本当にその通りで、『平穏』が許されない。息つく暇なく、自己アップデートを求められる。それがしがないOLの人生である。


コロナが流行りだしたとき、しがないOLはダイエットに励んでいた。

毎日6時に起き、隣駅まで歩き出社する。
こんなことをしても、体重が全く変わらなかった。

『あぁ、私にはここが限界なんだな』と、もともと100kgあった体重を削りに削ってたこともあり、『努力は続けるけど、体重は減らなくてもいいかぁ…』など思ってた矢先、師匠に出会い、『人に好きになってもらうには』と説教され、更なるダイエットをすることになる。

そして後悔するのだ。
『この人に出会う前に、もっとダイエットすべきだった…』と。

結局、"このまま"では良くなかったのだ。
このままで良いなんて、よく思えたものだと自分の甘さを憎んだ。


『現状維持を選択したあと、すぐに落とし穴があるんだよな…』
と、自分の人生を悔やんだ。

こんなの、全く幸せになれないじゃないか。
周りのみんなはもっと楽そうに生きてるじゃないか。
どうして私ばっかり、こんな努力をしないと人並みに生きれないんだろう。

本当に謎である。

毎日走って筋トレして糖質を控えていても、ちょっと気を抜くとすぐに増える体質だったり、この期に及んで結婚を選ばず資格取得を選んでいる時点で、常に泳いでないとマグロみたいなもんか…と妙に納得したりして。

度々登場する"ヤツ"からは『常に努力してるしがないちゃん、素敵だよ!』と言われていたところも好きだった。

見せてるつもりはなくとも、会話の端々に『ランニングしてたとき~』とか『糖質が…!』とか出てたようで、そこを拾ってくれるところも好きだったなと思った。

努力出来る自分が好きなのもあるが、努力しないと人並に生きられないので、"人並み"を諦めずに努力し続けられる自分が好きだったりする。


昔、高校の先生が言った。
「何もしなくても学年1位を取れるヤツも確かにいる。でも、努力して、同じ学力を得れるなら別にいいじゃないか。その努力は卑下するものじゃないし、比べるものでもない。」と。

なるほど、確かに…!と思うが、人間どうしたって、『そこへ到達したスマートさ』で比べてしまう。

例えば、同じ大学へ入るのに『現役合格』と『浪人合格』では、現役の方がすごい!となりがちである。浪人で合格してもすごいのになぁ…と思う。

同様に、『半年で10kg痩せました!』と『2カ月で10kg痩せました!』では、後者の煽り文句の方がダイエットサプリ売れそうでしょ?

とか思うと、『結構な努力しないと人並み程度にも生きれない』しがないOLにとって、周りのスマートに生きてる人と比べるだけで病んでくるので、人と比べることを辞めた。

婚活も資格勉強も、勝手に自分で始めたことなので、どうなっても誰にも迷惑かけないし、責任も機嫌も自分で取る!


新卒で入った会社では『他責NG』と叩き込まれた。

何事も自分事にして、責任を負う。
今考えると、新卒に何を求めてるんだ!とも思うが、会社は『技術的にはもちろん、精神的にも圧倒的な成長速度』を求めたんだなと今ならわかる。

そして、その考えはいまだにしがないOLの根底にある。

『〇〇のせいで』『〇〇があったから』などなど、他責している間は、自己成長などしないのだ…とか、自己啓発本みたいなnoteになったが、他責しても結局自分に全部返ってくるので、無駄だということを社会人生活で学んだ。


『このままで良いかな』と思った後に落とし穴が来る理由。
とある会社に転職したとき、それの答えを知ることとなる。

上司は仕事が出来る人で、たくさんの決裁権を持っていた。
しがないOLの直属の上司だったので、たくさん話をすることと、一番近くで仕事ぶりを見てた。

しがないOLは、結果が数字ででる仕事が大好きである。
目標達成が出来る、出来ない場合は『どこが出来てないか』が一目瞭然だからだ。

基本的に、夏休みの宿題も初めの1週間で終わらせる民しがないOL。
半期ごとの目標を達成したのちは、『のんびり惰性で仕事をする』を信念の元、仕事をしていた。

そんな折、上記が言った。
「しがないさん、あのね、『現状維持は衰退』なんだよ!」と。

言われてるときは『目標は達成しているし、あとはのらりくらりやってもいいだろ』と思っていたが、今までの自分を振りかえったとき『言い得て妙だな』と思った。

あぁ、そうか、なるほど、これが『幸せの後の落とし穴』の答えか、と。
『現状維持』を求めた時点で、衰退の一歩だったのだ。

努力して、一歩ずつ進んでやっと現状維持。
そう、しがないOLの『人並み』=『現状維持』だったのだ。

確かにそうだ。
お給料だって、『今のままの給料で十分~』とか言ってると、物価が上がっているのに実質マイナスだし、ダイエットも『今のままでいい~』とか言ってたら基礎代謝の減少分、太っていくことになる。

現状維持=現状維持とは言ってない
みたいな感じになっているが、物事に『今のままでいい』ということはないのかもしれない。

ちなみに、『この人の下で、このまま仕事をしていこう!』と思った矢先、その会社は倒産した。

こんなところでも現状維持を望んだら衰退なのか??
人生ハードモードすぎる。


ということで、今日も人並みに生きるために、今までの会社で教えてもらった『他責NG』『現状維持は衰退』の2つは根強く、しがないOLの人生のテーマになっている。

さて、明日から、いや、今から頑張ろう!


#大切にしている教え

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