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デザインってなあに?<歴史と役割>


個体識別から始まった、ブランド。ブランドを差別化するデザイン。

ブランドとは、ノルウェーの古ノルド語「焼印をつけること」を意味する Brander という言葉から派生したといわれています。放牧している家畜に自らの所有物であることを示すために焼印を押したことが由来。「真新しい」という意味の英語 brand-newも「焼印を押したばかりの」という形容が原義です。

生産したものを売る
かつて農耕を行っていた頃は、自分の家庭で食べる食料を生産していました。知識・技術が蓄えられ、生産効率が上がってくると、余剰を販売するようになり、消費期限のある食材を保存可能な金銭に変換して、価値交換を効率化しました。

差別化をして付加価値を伝える
同業者が増え、自らが生産しているものが如何に素晴らしいかを伝え、選ばれるように工夫をするようになりました。生産環境・工程・手間暇を惜しまない工夫など、それらの情報を集約したメッセージ、ロゴを持ちいて表現するようになりました。
同じ量でも工夫を凝らしてより良くして、同じ量でも高く買って欲しい。今も昔も変わらぬニーズです。このとき、生産物を全て混ぜて扱ってしまうと識別ができなくなってしまいます。購入者は選択要素がなく、ただ種目の相場で入手することになります。
そこで生産者がそれぞれ、自らの生産物のプロセスや商品の魅力をビジュアルアイデンティティ(VI)として集約させて、端的に伝える手法を模索するようになりました。この取組みの中で、差別化することが購買決定をしやすくする方法であると認知されるようになりました。

社外デザイン部 / 浅川 浩樹

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社外デザイン部は、中小企業でもチャレンジを身軽にすることを目的に、多様化する働き方の中で独立系クリエイターが活躍する基盤をつくっています。宜しければ、サポートくださいましたら幸いです。新たな取り組みをレポートしてまいります。