#365 旧暦と新暦はなぜずれる?
現在私たちが目にするカレンダーは、正式には「グレゴリオ暦」と呼ばれ、日本では「新暦」と言われている。
新暦もあれば「旧暦」もある。
日本では長らく旧暦が使われていて、新暦が使われるようになったのは、明治六年(1873年)だ。
旧暦と新暦はどう違うのか。
新暦(グレゴリオ暦)は「太陽暦」とも呼ばれ、太陽の動きをもとにつくられている。
それに対し、旧暦は月の満ち欠けをもとにつくられた暦だ。
月が新月になる日を1日として、もう一度新月になる日を翌月の1日とするという仕組みになっている。
新月と新月の間隔は約29.5日なので、30日と29日の月がほぼ交互に置かれ、1年12か月だと354日になり、太陽暦の365日より約11日短い。
そもそも季節は太陽に対して地球がどの位置にあるかで決まるので、季節の周期は太陽暦の方が正確に表せる。
しかし、旧暦だと11日ずつずれていってしまうため、暦と季節のずれがどんどん大きくなってしまう。
そこで、旧暦では19年で7回程度の割合で閏月というものを入れて、1年を13か月としていた。
このような複雑な仕組みなので、旧暦で同じ日付であっても、新暦に置き換えると年ごとに日付が異なるのである。
ちなみに現在の日付を旧暦で記録することは正式には行われていないが、一部のカレンダーに記載されていたり、以下のようなHPで調べることができる。
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