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個人、小さな町工場のブランディング日記⑧~見ていたいのはお客様の向こう側~

作っているものが「物」であり商品である以上、買ってくださるお客様がどう感じるか、買ってくださるお客様に対してどう伝えるか、ということだけに意識を向けがちではないでしょうか?

慈善活動でやっているなら話は変わるかもしれませんが、ビジネスとしてやるのであればその意識だけでは足りません。

アパレルに関しては表面的な部分や機能性を先行して伝える傾向があるように感じていますが、購入したお客様にどうなって欲しいか、さらには、第三者が自分たちのブランドを身に着けた人をどう見ているかということを想像してみる必要はあるんじゃないかと感じています。


例えば、大きな買い物ですが「家」を買うとしましょう。

設計者である建築士の方は、ビジュアル面も大切にしますが、そこに住む人がどのような生活をするのか。
一部屋一部屋どういった場面で使わて、どういった表情で過ごしているのか。使いやすいのか不便は無いのかと細かく細かく想像しながら設計し施工するとおっしゃっておられます。

アパレルにもその側面はあると思うし、当然それを考えながら作っている人も居ると思いますが、それが伝えきれていないのではないだろうかと思うのです。

私たちのネクタイブランド「SHAKUNONE’」もとにかくトレンドに合わせたようなオシャレな一本を作り続けられたらそれでもいいのかもしれませんが、そんなブランドはたくさんあります。

実、百貨店の平場でネクタイを展開してみると、他社製品の物量や種類を見て圧倒されます。

同じようにただ一方的に作っているだけでは同質化は避けられません。

差別化を図るのに、派手にしてしまうことも簡単かもしれませんが、そうではなく、真にお客様に寄り添ったカタチで提案していく為にも、
身に着けてくださるお客様に向けてだけではなく、その向こう側にいるイメージを確実につかんでいくことが必要です。

表面的に考えがちなことではありますが、立体的に考える頭を持っていると、また新たな道が開かれる可能性があるのではないでしょうか。

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