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呼吸器系と感情の関係性について

 私たち人間だけでなく、地球上のありとあらゆる生命は呼吸をしています。呼吸をすることは当たり前のことなので、呼吸の大切さを意識していなれければ呼吸をしていることさえして忘れて生きていることでしょう。
 私たちは息が止まると死んでしまうことをなんとなく理解していますが、なぜ呼吸することが私たちの命と深く関わっているのかについては研究者でなければ深く考えることはあまりありません。
 なによりも私たちの体はあまりにも素晴らしく緻密で完全な調和を保ち、活動の全てが自然なために生きていることに違和感を感じません。
 私たちは今日のランチやディナーのメニューを何にしようかと悩んだり、ボディラインを気にしてエクササイズをしたり、昨晩飲み過ぎたから今日はお酒を控えようなんてことを日々考えますが、生命の維持のために日々頭を悩ませたり苦労することはほとんどありません。
 いつでも体は生命の維持に必要な作業をすべて自動的に完璧にこなしてくれています。生きているから体が動くのは当たり前の事。しかし、当たり前の裏には大きな謎があることに気づく必要があります。
「なぜ生命は呼吸をするのか?」
「なぜ酸素を吸うのか?」
「なぜ死ぬと呼吸が止まるのか?」
 この謎を解明するには生命そのものを紐解いていく必要があります。

 生命の歴史を紐解いていくと私たちの呼吸には壮大な生命の挑戦が存在し、多細胞生物という戦略をとって生き残こり、地球の食物連鎖の頂点に立った人間という種であることがわかります。私たちが当たり前を思っている”生きている感覚”はそこに至るまでに地球における生命の長大な歴史が存在しています。そしてそこには生き残るための戦略として得た共生と調和というテーマが存在するのです。このテーマは今回の呼吸器系だけでなくすべての臓器の感情的な問題に関わる深いテーマです。
 前回の感覚器官の講座において、私たちには三つの世界があることや人間のメカニズムを理解することは地球のメカニズムを理解することにつながり、地球のメカニズムを理解することは人間のメカニズムを理解することに繋がることをお伝えしました。 

 かつて私たち一人一人に与えられている肉体の完璧なデザインと仕組みを理解しようとした天才の一人がレオナルド・ダ・ヴィンチです。彼は人間という存在についての探求者でもありました。
 人間は呼吸をしている間は生きていて、自由にその体を動かすことができる。しかし、息が止まり肉体が活動を生死すると、それまで存在していた人はどうなるのだろうか?
 肉体はあるのに、生命体としてその人をその人たらしめる何かが肉体から消え去り、肉体だけが残される。果たして、残された息をしない体は生命体ではないのだろうか?肉体とは一体なんであるのか?
 こんな風に考えていたかもしれません。
 
 息をするというのは私たちがこの世界で生きている証拠です。そして、私たちのDNAには息が止まることの恐怖や死への恐れや絶望の歴史が刻まれています。つまり、呼吸器系の不調は自分という存在を揺るがす何かへの感情の表れであることがイメージできるのではないでしょうか?
それでは、呼吸器系について学んでいきましょう!

Anatomical Spiritual Therapy 呼吸器系のテキストから一部をご紹介しました。
次回講座は2023年5月14日開催です。詳細は下記リンクから。


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