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走幅跳のルール改正問題とペースメーカー全盛期

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

今日も寒く、明日は雪の予報があります。

世界陸連(WA)が走幅跳のルール変更について検討していることについて、レジェンドのカール・ルイス氏(米国)があらためて反対する思いをSNSでつづった。

走幅跳の現行ルールは、踏み切り板20cmと10cmの粘土板が敷かれ、踏み切り板と粘土板の境目から計測される。粘土板に跡がついた場合は無効試技(ファウル)となる。検討されているのは、踏み切り板の手前に「テイクオフゾーン」を設け、そのゾーン内で踏み切りした足の前足部(つま先)から記録を計測する、“実測”で順位を決めるというもの。

WAは国際大会で無効試技が多いことでファンの興味が薄れるといった懸念や、ミリ単位でのファウルの許容、長きに渡る記録低迷などの理由を受けて議題に挙がり、早ければ今年試験的に導入し、来年から適用される可能性もある。ちなみに、。

ルイス氏は猛反発。世界歴代3位の8m87を持ち、1984年ロス、88年ソウルで100mとともに五輪2連覇のレジェンドは、「マイク・パウエル(米国)やロバート・エミヤン(ソ連/アルメニア)、イヴァン・ペドロソ(キューバ)ら、偉大なジャンパーはみな勝つためにステップアップしてきた」と、歴代上位に並ぶ名を挙げ、ファウルの規制があるからこそ技術が進歩したと強調。「ファウルの可能性があるからこそ、ジャンパーの精度が向上した。それがなければ飛距離は短くなる」と綴る。

走幅跳の世界記録は男子が8m95(マイク・パウエル、米国=1991年)、女子は7m52(ガリナ・チスチャコワ、ソ連:ロシア=1988年)で、世界歴代10傑に2000年以降の記録が男子は3つ、女子は2つと停滞している。だが、ルイス氏は「8m55を超えるジャンプの90%以上は1980年から2010年までのものだが、平均ファウル率は当時も今も同じ」と、無効試技数の増加の理由に反論し、「選手たちは才能を持っている。あきらめてはいけない」と現代のジャンパーへ期待を寄せている。

他のアスリートとからも現場の意見が届かないことを指摘する声も多く、五輪・世界選手権チャンピオンのミルティアディス・テントグルー(ギリシャ)も「もしそう(改正)なったら走幅跳はやらない」と語っている。

「この議論はこれで終わり。“専門家”と言われるみなさんの意見はいりませんので、どこかに座っていてください。アスリートは(ルールに)コミットして、目標を成し遂げるのです」とルイス氏は強い言葉で批難した。

月刊陸上競技

踏切り板からでなく、踏み切ったところから測るというルール変更が物議を醸し、レジェンドや現役選手が異を唱えています。

メリットは記録が長年停滞していた世界記録が更新される。

デメリットは別のスポーツになってしまう恐れがあります。従来の醍醐味がなくなるかもしれません。

現行のままが良いのか、変えるべきか。どっちがいいのでしょうか、

最近増えてきているのがマラソンのペースメーカーです。一定のペースで途中まで前を引っ張る選手がいるので、記録がでやすくなります。
トラック種目の中長距離でも増えてきて、韓国では短距離の400メートル走にまでいて、果たして意味あるのかなと思いました。

ペースメーカーは元々日本にはありませんでした。海外の真似で、東京マラソンの大都市市民マラソンも欧米を真似たものですが、ペースメーカーも年々増えてきました。

ペースメーカーがない主要レースはオリンピックや世界陸上、MGCとか順位最優先大会のみになってしまったようです。

昔は、スローペースで牽制し合って、優勝タイムががっかりするような記録に終わることもしばしばありました。

かつて日本のエースでソウル、バルセロナ五輪で入賞した中山竹通というランナーがいましたが、前半から世界記録ペースで他の選手を置き去りにするレースぶち壊すというのを何度もやっていました。ずっとテレビに彼だけが映り、ユニフォームの所属先の「ダイエー」のロゴが多くの視聴者の脳裏に焼きつくという現象も、今となっては観れなくなりました。

時代とともに進化するものがある一方で忘れ去られるものがあるという、仕方ないことがあるようです。

それではまた。

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