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読書感想文 #68 半島へ、ふたたび

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

GW最終日の人も多かったのではないでしょうか。曇りでしたが、雑用とジムのワークアウトで1日が終わりました。

今日はこちらの感想になります。

半島へ、ふたたび
蓮池 薫 著


感想

たまたま図書館で目につき、借りた本です。北朝鮮に拉致され2002年に帰国した蓮池薫さんの著書。2009年6月に発行されていて、2008年に韓国へ旅行した話や韓国人の人気作家との交流などについて書かれています。
イムジン河という曲が北朝鮮生まれでありながら、日本で京都の朝鮮高級学校の友人から聞いた日本人が日本語の曲にしたものの政治的理由で発売禁止となったこと、蓮池さんが北朝鮮時代に韓国人歌手が来て、この曲を歌ったのをテレビで見たとか、貴重なエピーソードも含まれています。
韓国旅行は日本人とは視点が異なり、朝鮮半島で北朝鮮と地形が似ているとか、戦争記念館の韓国のフォーカスの仕方が戦闘機等でも北朝鮮とは違うとか、キムチ作りの季節の対応とか普通の日本人なら比較できないことを蓮池さんは比較できてしまうというのは興味深いと思います。
韓国人作家との交流は翻訳の仕事をされるにあたり、できたもので、ものすごい努力をされて翻訳家になられて、日本人とは異なる韓国の作家の世界なども知ることができました。
拉致で不本意に24年を北朝鮮で過ごさなければならなかったことが、その後もいろいろ苦悩の原因になっていることがわかる貴重な本といえます。

それではまた。



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