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国家の憂鬱

みなさんこんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

後半は好天に恵まれたゴールデンウィークも間もなく終了で、そろそろ準備をする感じでしょうか。

世界各国に歴史上、葛藤や憂鬱な出来事があります。
アメリカなら世界同時多発テロとか、日本なら東日本大震災とか。

天災、人災の被害もそうですが、立場が加害者側になることもあります。

先日映画『オッペンハイマー』を観てきましたが、この科学者は原爆の父とTIME誌の表紙を飾るほど大人気でしたが、その後ソ連のスパイ容疑で聴聞会にかけられてしまいます。
実験成功後すぐ日本に原爆を投下し、それで終わらせずに、その後の苦労のシーンが含まれているのは、既に虫の息の日本に対して、原爆が戦争終結を早め、犠牲者の増大を食い止めたという米国特有の論理には無理がある為、仲間の裏切りや妬みなどで主人公が苦しめられるという話にまとめたのではないかと推測します。

日本にも戦時下の慰安婦がいた話や、靖国神社の参拝の問題が頭を悩ませてくれます。

慰安所というのは中国やインドネシアなど戦地に軍がミニ遊廓を作り、兵士を相手させるというものですが、兵士は階級ごとに価格は異なり、婦人には給料がでることや、性病検査も定期的に行われたりしていて、婦人は大半は日本人で、貧しい農村出身者とか多額の借金を抱えた者、ある年齢になると娘を差し出す島まであったのだとか。統治下の朝鮮にも業者が同様にあり、巷で言われる強要だったのか、自分の意思(もしくは親の意思が当局によるものと思い込み)なのか、証言だけでは、なかなか真実がわかりかねるようです。制度からして100パーセント強要ということはないと思われますが、0なのか、3とか8なのか、検証は関係者の多くが亡くなっている為、極めて困難でしょう。

靖国神社も戦死者を祀る神社であり、元々は天皇陛下が権限を持っていたのが、戦後制度が変わり、さまざまな戦死者の合祀をしていく中で、太平洋戦争の東京裁判でA級戦犯まで1978年に宮司らにより、天皇陛下に相談なしに行われてしまい、1985年8月15日に中曽根首相が公式参拝したのを中韓が激怒。以降小泉首相や自民党国会議員の参拝が近隣諸国を刺激しています。 A級戦犯の合祀は責任を取らされて命を落とした遺族の強い要望で、それ以前から自民党には靖国神社参拝の会などあったようです。合祀と中曽根参拝以降、歴代天皇陛下は靖国神社で何かをすることはなくなり、一部の首相と代議士だけが参拝するようになっています。解決案として、別に国立の墓地的なものを造るというのも出ていますが、具体化されていません。

このようにさまざまな経緯があり、立場の違う人たちを刺激したり、されたりがある為、なかなか対応の難しい問題はどこの国にもあります。
問題の中身を知り、目を背けないことが大事かと思います。

参考までに、
国立国会図書館やアジア歴史センターで過去の書籍や新聞などを閲覧することができます。

それではまた。

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