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悪口しか思いつかないのは全部noteのせい。

病んでいるのではない。
至って健康である。

しかし、健康体である自分の思考は、いささか不健康だと気づいた。
つい先ほどのことである。

今日は人間(勤務先)が担当している近畿大学のオーキャンイベントを手伝わせてもらった。大盛況、特に大きな問題もなくイベントを終えたあと、仲間内で飲み会をした。

私は昨日、今日と2日間しか手伝っていないので、そこまで準備の苦労もしていないので話を聞くことに徹していた。あとは時たま思い付いたワードや例えを邪魔にならないよう放り込む程度。(事実、何度か邪魔になっていたが)

普段の私はクレイジーケンバンドのように「5分だけでもいい」なんておしとやかなものではなく、欲を言えばTEDトークさながらにワンマントークをしたい人間なので、ここまで聞き役に徹することは久しぶりである。

頭の中では次から次へと「〜って言いたい」「この例えならハマる気がする」と喋りたいワードがはだしのゲンで描かれるウジみたいに湧いてくる。しかし、今日は俺の場所じゃない。そう思って言葉を飲み込み続ける。


「〜君って顔も整ってるし、純粋やし、小悪魔系男子よね」
「俺ら男子からしたら全然ですよ!」
「そうなんや!」

『ああいうヤツは顔の賞味期限が切れた後に商品価値がなくなって苦労するのが目に見えてるんで俺はなんとも思わないですね』
そう言おうと思って飲み込んだ。主役は俺じゃない。


「すごい子がいて、二年生なのに社長なの!」
「すごい!」
「入学した時から『ここで一番になる』って宣言して入って来てるの」
「それでちゃんと行動してるってすごいなあ」

『社長って肩書きに憧れてるだけでしょ。そのうちヨガとか瞑想とか、シリコンバレーに感化されてバターコーヒーとか飲み始めまっせ』
これまた飲み込んだ。俺は脇役だ。


「やっぱ大阪は南の方がディープでええよな」
「北はあんまり関西弁って感じもしませんもんね」

『そうそう。大阪の北摂なんてほとんどの奴が都合のいい時だけ大阪人ぶっておもろいアピールするだけ。大阪の恥ですわ』
待て、待つんだ俺。大人しく座ってろ。


するとある人が「でも宮迫が天然素材の名前間違えられた時に笑いそうなってんの裏読みするって、私ら性格悪いなあ」と笑いながら酒を煽った。

え?

そんなことで「性格悪い」のか?
じゃあ、俺が飲み込んだあの言葉たちはどうなるんだ?
ひいき目に見ても軽犯罪ぐらいにはなってしまうのではないか…?

そこで気づいた。
これはnoteの弊害だと。

noteでは散々に悪口やら暴言を書き綴っており、それと同じぐらいお下劣な自虐ネタも書いている。書けば書くほどフォロワーも減り、スキの数も目減りしていくが、一方で肯定してくれる方も増えた。

「もっとやれ!」
「生ぬるいぞ!オナニーのことも書け!」
「おい、今日はアナルについて書いてないぞ!どういうことだ!」
みたいなフォロワーさんたち。

そんな方々を基準に好き放題書いているせいで、世間一般レベルとはかなりズレてしまっているらしい。もう悪口しか思いつかないのだ。

noteめ。

サポートされたお金は恵まれない無職の肥やしとなり、胃に吸収され、腸に吸収され、贅肉となり、いつか天命を受けたかのようにダイエットされて無くなります。