見出し画像

ONARA RECORD #3「Time goes by/Every Little Thing」

今回ご紹介するオナラレコードは「Time goes by/Every Little Thing」です。

ELTは平成初期から数々のヒット作品を世に送り出しています。
その中でも最も有名な曲が「Time goes by」ではないでしょうか。

少し前SOFT BANKのCMにも起用されましたね。

▼TV出演映像

▼歌詞


さて、まずはこの曲を簡単に3行でまとめてみたいと思います。

恋人同士、お互いに何かを求めすぎてしまう。
それは本当に大切なこと、ありのままを愛することを忘れさせてしまう。
もう取り戻せないかもしれないけど、時が経てば笑いあえるよね。

とても深い歌詞ですね。
恋の切なさを歌いつつ、本当に大切なことは何かと、問いかけてくれます。

そして、これは「オナラレコード」です。
一体どんな屁理屈を歌っているのでしょうか。

それは、クレーマーとして店から出禁を食らった主婦の屁理屈を歌ったオナラレコードです。
まるで想像がつかないかもしれませんが、読み進めていただければお分かりいただけるはずです。

まずはクレーマーの様子を思い浮かべてみましょう。

・46のベテラン主婦
・家電量販店で物色するのが好きだが、店員の接客態度や待ち時間の長さによく腹を立ててしまう
・ある時入ってきた新人店員に言われた一言がきっかけで、その店員へ執拗にクレームするようになる
・ついにクレームを越して暴行を加える事態に発展し、営業妨害として出入り禁止になってしまった

いかがでしょう。見るも無残な主婦ですね。
この後噂は一気に広まり、一家揃って地域の笑い者になってしまうに違いありません。世間は狭いですから。


さて、そんな無残な主婦の気持ちを「Time goes by」が代弁しているのでしょうか?
実際に歌詞を見ていきましょう。

Let’s ONARA RECORD!!


きっと きっと 誰もが
何か足りないものを
無理に期待しすぎて
人を傷つけている

これは「私だけがクレーマーなわけじゃない」という訴えでしょう。

きっと誰もが、「もっと安くしろ」「分かりにくい」「嘘つきだ」とクレームを言っている。
足りないものを期待して店員を傷つけているのだ。

私だけじゃない、一般論だ。と。


会えばケンカしてたね
長く居すぎたのかな
意地を張れば なおさら
隙間 広がるばかり

これはよくクレームをふっかけた店員に対する想いでしょう。

毎度毎度、会うたびにクレームをぶつけていた店員さん。午前中に行って、閉店まで粘ったこともあった。
長く居れば居るほど待たされている感覚が強くなり、怒りは湧き上がってしまう。逆効果だったのかもしれない。

意地を張って「帰らねえぞ!」とふっかけると、向こうも「話が通じない」と次第に相手にしなくなってきた。
店員に詰め寄るほどに、距離は広がって行った。


Kissをしたり 抱き合ったり
多分それでよかった
あたりまえの 愛し方も
ずっと忘れていたね

これは彼女の本音を歌ったものでしょう。

本当は大好きな店をより良くしたい。そういう思いで意見してきたはずだった。
しかしどこで歯車が噛み合わなくなり、お互いに反発し合うように。

そこでふと思い返す。

「あたりまえの愛し方」って、挨拶したり、ちょっと差し入れでもしてみたり。そんな簡単なことだったのかもしれない。と。


信じ合える喜びも
傷つけ合う悲しみも
いつかありのままに
愛せるように
Time goes by…

これは出禁を食らった今、自らの行為を省みての素直な感想でしょう。

客が店員を、店員が客を信頼できる喜びもある。
でも時には感情的になったり、虫の居所が悪くて迷惑かけてしまった悲しみもある。

そんなこともあったよねと、いつかお互いに愛を共有できたらいいね。
時間が解決することもあるから。それはまでは…Time goes by…


いかがでしたでしょうか。

愛がすれ違うと、残酷な結末を迎えることもある。それは恋愛だけではありません。
1人のクレーマーも、切り取り方次第では切ないドラマを描けるのです。

クレームの裏に秘められた彼女の想いに、少し胸を打たれた人もいるのではないでしょうか。
そこに確かな愛があったから。

サポートされたお金は恵まれない無職の肥やしとなり、胃に吸収され、腸に吸収され、贅肉となり、いつか天命を受けたかのようにダイエットされて無くなります。