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最近配信で観たお笑い(浦井が一人と「話」が三つ/ダウ90000ドキュメンタリー「耳をかして」)

11.19 浦井が一人と「話」が三つ(アーカイブ11.26まで)

昨年に続いて行われた、男性ブランコの浦井のりひろによる1人芝居×3のコントライブ。脚本家として神谷圭介(テニスコート)、蓮見翔(ダウ90000)、そして浦井自身が台本を書き下ろし。1本目、神谷による作品は理知的なのか狂気的なのか定まらないその揺らぎの表現が絶妙でこの演技力はこういうライブが組まれるに相応しいものだ、と。そしてラストを飾った浦井脚本作は、自身の容姿にまつわるあるあるで着実に笑いを取りながら、その憑依力の先で素の自分を捉える、浦井のキャリアでもかなり重要な1作なように思う。

中でも蓮見が担当した2本目「広くなった部屋で」は特に見ごたえがあった。1人コントを書くのは初めてだと幕間VTRで明かしていたがそうは感じさせない構成力。浦井の持つ、優しさといじらしさを最大限引き出したかのような"元カノへの電話"というシチュエーションがまず素晴らしく、そこから一瞬ラーメンズ「採集」(これも"ほぼ"1人コントの最高峰)的なミステリーを挟みつつ、最後に蓮見的な"偏り"に結実してく見事な作家性。「アムウェイ」とかちょっと遠慮しそうなワード選びできるの、かなり凄いと思う。



11.23 ダウ90000ドキュメンタリー「耳をかして」

ダウ90000の蓮見以外のメンバーに密着したドキュメンタリー作品を、蓮見とかが屋の3人でコメンタリーしながら観ていくライブ。やはりどうしても脚本の蓮見に注目が集まりがちゆえに作られたこの作品。やはりダウは役者としての魅力が凄いのでパーソナリティにそこまで迫る必要も感じていなかったのだけど、実際見てみたら脚本があて書きであるということへの説得力が増したし、それぞれがかなり異なる想いや志、目標を持ち寄っているチームなのだと思うと更にその"群像劇"っぷりが際立った。最後のあれは感動。

ずっとぶっ飛んだパワーを放ち続ける忽那、陰の部分を晒け出し苦悩し続ける園田の2人の面白さは何となくイメージできていたが、孤立エピソードやもどかしい恋を明かした上原や学生時代の周囲への反骨をエネルギーに変えていた道上など意外な1面も多かった。中島の「えっさっさ」には笑うしかなかったし、吉原の秀逸なドキュメント構成など、天然も技巧もまじえたかなりキャラたちのある7人だと分かった。特に飯原、全てのエピソードがパンチあるしゴミ屋敷のくだりは新たなスターの誕生を感じた。追いたい、と強く。



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