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10.01、02 SOCIAL CASTLE MARKET 2022 in 名古屋城

これまではテレビ塔付近で『SOCIAL TOWER MARKET』として開催され、昨年から会場を名古屋城に移して『SOCIAL CASTLE MARKET』となったイベント。今年からは音楽ライブも復活し、また最高の気候も相まって「城、道、市場」とも呼ぶべき上質なフェスティバルに。観たアーティストと、食べたもの買ったものの感想。


10.1

入口からずらーっと店が並ぶので早速メシを食わざるを得ない。「Duck Dive」のキューバサンド、ローストポークもプルドポークも絶品。ものすごく暑かったのでレモネードも大盛況だった。「Lemongurashi」はパッケージも涼しげ!


12:50-13:30 butaji

5月のラブシャでバンドセットは観たけど弾き語りは初めて。日陰を求めたら超至近距離に。これが本当によかった。美しいハミングの発露、喉の震え、そして感情の抑揚をダイレクトに感じることができた。圧倒的な歌とメロディの力があるし、哀愁の纏い方が素敵すぎる。「YOU NEVER KNOW」とかは弾き語りで大きく生まれ変わっていたし、「友人へ」のようなアッパーな曲も熱情的で良かった。そして待望の「Presence」!まさか初めてがbutajiバージョンとは。とてつもなく迫力があったし、気持ちよさそうすぎた。今後はカラオケではbutajiさんの歌い方を参考にしてこの曲の松たか子パート歌おうと思う。

<setlist>
1.acception
2.YOU NEVER KNOW
3.友人へ
4.トーチ
5.Presence Reprise
6.中央線
7.Calling


名古屋に来て約1年だったけど初めての名古屋城だった。天守閣はまだ改装中で入れなかったけどいかつい見た目と、嘘みたいに金ピカなシャチホコは確認できた。戦国武将隊もいっぱいいた。



15:15-16:10 曽我部恵一

弾き語りを観るのは2020年秋以来。あの時はまだコロナ禍でライブをやる是非が問われていて、会場の独特な雰囲気(福岡の“秘密”というべニュー)も相まって緊張感すらあったのだけど今回は秋晴れの空の下で目一杯に浴びることができて良かった。“暮らし”が溢れるこういうイベントだからこその響き方をする曲が多かったし、曽我部さん自身の子育てエピソードとか小話もまじえて聴くと本当にこの人は“歌と生活”が重なっている人なんだな、と。森道ではおあずけを食らった「青春狂走曲」も聴けたし、「LOVE-SICK」の温かく広がる多幸感も良かった。最後は夏の終わりに捧ぐような「サマー・ソルジャー」。浸った。

<setlist>
1.6月の歌
2.コンビニのコーヒー
3.天使
4.おとなになんかならないで
5.満員電車は走る
6.春の風
7.キラキラ!
8.青春狂走曲
9.LOVE-SICK
10.mellow mind
-encore-
11.サマーソルジャー


10.2

天守閣は観れないけども見学できた本丸御殿。なかなか音楽イベントの合間に見学することはないモノなので不思議な気分だった。緻密に復元された物品ばかり。金屏風、落ち着かんだろう。


11:00-11:20 奥中康一郎(えんぷてい)

名古屋のバンドで先日上京したばかりだというえんぷていのギターボーカルによる弾き語り。元々ファンクぽいメロウネスが強みのバンドだけど、リズムというよりもしっかり歌メロの運び方がダンサブルなんだな、と。アコギ1本のシンプルな仕立てだったけど軽く踊れてすごく良かった。ちょっと歌謡曲ぽい匂いもあって人懐っこい。福岡のDeep Sea Diving ClubとかSancribとも交流があるようで、納得感はとてもある。こうやってインディーシーンが充実している土地に住んでいれるの、結構嬉しいことだなぁと。バンド版も観たいと思ったんで早速10/21のライブも取った。名古屋のバンドは名古屋にいるうちに観とこ。

<setlist>
1.眠らないで
2.Dance Alone
3.ことば
4.螺旋より(新曲)
5.Sweet Child


CAFE NEU!のカレー兄弟(豚ひき肉のほうバリ旨かった)、ラザーニャ カサネールのラザニア(個人的なラザニア史に残る逸品だった)。いわゆるフェス飯とは一線を画すラインナップだった。


13:10-13:50 Summer Eye

LIVERARYのブースでは主にDJセットだったけど、元シャムキャッツの夏目知幸によるソロプロジェクトによるライブも観れた。昨日の大阪に続いてまだ2回目のライブとのことで、本人的には手探り感もあったみたいだけど客席とステージが完全フラットな芝生ゾーンだったのですごく一体感が充満していた。くねくね踊りながら歌う、良い意味でちゃらんぽらんな彼の色気が全開だった。まだ持ち曲が6曲しかないので、「求婚」(名曲!)を2回プレイしたり、ただただ踊るだけの時間もあるなどラフで自由な良い時間だった。すごく解き放たれてる感じで、HipHopマインドも感じるスイートな歌モノっていう新機軸でもあるし、またシーンを盛り上げてくれそうだ。

<setlist>
1.求婚
2.水杭
3.生徒
4.挨拶
5.飛出
6.求婚
7.人生


すごいデカいスピーカーシステムはLIVERARYのDJブース。異なる雰囲気のイベントが並走してる感じすらあった。この周辺はちょっと珍品揃いの骨董屋とか、より禍々しいムードが漂ってた。


15:20-16:10 家主

リハ含め16曲の濃厚セトリで大満足。大トリを任せるに相応しい、脅威的な盛り上がりだった。客含め、バイブスが良すぎる。前観たのは今池の得三でじっと座って観る形だったけど、彼らは外でどっと沸きながら観たいバンドだと確信。拳突き上げてパワーパワー叫んだり、ヤコブのギターソロに歓喜したり、こういう快楽をフォーキーで美しいメロディとともに味わえるのはや貴重。終盤4曲、楽しすぎてどうかしそうだった。「にちおわ」、音源でヤコブはそんな弾いてないだろっていう速弾きっぷり。今日は田中悠平の曲が特に刺さった。「オープンカー」のラストとか、今年1番くらいのブチあがりをキメてしまった。

<setlist>
リハ1:陽キャ
リハ2:めざめ
リハ3:夜
1.Cheater
2.茗荷谷
3.家主のテーマ
4.生活の礎
5.それだけ
6.マイグラント
7.カメラ
8.お湯の中のナイフ
9.NFP
10.p.u.n.k
11.にちおわ
12.オープンカー
-encore-
13.近づく


2日ともほんだびれっじのいちごスムージーでシメ。アーティストの良質さもさることながら、ショップの多彩さも素晴らしくて、森道市場に引き続いて“選択する喜び”を感じるイベントだった。

こういうカルチャーがインディペンデントから生まれる土壌、イイ。音楽はナシらしいけど秋と冬も行きたいなぁと。「海月の人々(((通信)))」でも喋ってみたので併せて聴いてみてください。

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