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最近観た配信のお笑い(男性ブランコ/ダウ90000 × Aマッソ/M-1グランプリ決勝体験ライブ)

男性ブランコのオンラインコントライブ「トワイライト水族館」(アーカイブ1/6まで)

閉園後の池袋サンシャイン水族館で繰り広げるコントライブ。M-1決勝を控えたファイターとは思えない、しとやかなムードのコントばかりでとても驚く。水族館の物音や静寂すらも取り込んだ、美しい間の掛け合いで少し不思議な物語を軸にEテレの23:55あたりで流れてそうなゆるくて微笑ましいVTRコントも混ぜ込まれてとても落ち着いたトーンのライブの仕上がっている。

ガツガツ笑いを取りに行くだけがお笑いの正解ではなく、じっくり染み込んでクスッと笑わせてくる。終盤の展開など時に感傷的なアウトプットも厭わずやってのけられるのが男ブラのお笑いの豊かさだと思う。M-1でのバカすぎる最高の漫才とともに、これを観たらもう男ブラに夢中になるはず。妻が一目惚れして買ったグッズたちもとても小粋。にゅうじょうけん、いいね。



ダウ90000「+90000」[ゲスト:Aマッソ](アーカイブ1/6まで)

いとうせいこうがオーガナイザーとなり、ダウ90000とゲスト陣がコラボしてライブを行うライブの第1回でゲストはAマッソ。僕の買った第2部ではダウ90000のコント(「自由席」、これも絶品の仕上がり)の後、蓮見翔と加納愛子が脚本を共作した長尺のコラボコント。これがとんでもない仕上がり。それぞれの笑いの技がふんだんに織り込まれ強烈な化学反応を起こしていた。

ダウメンバーの登場人物の味付けはかなりのAマッソ仕込み。中島百依子演じる喧嘩を仲裁するキャラクターは語彙から所作から加納のカラーがかなり色濃くて面白かった。こういう奇妙なキャラが、ダウっぽい人間関係を拗らせてく様はなかなか見応えあり。カメラを用いた驚きの仕掛けもあり、新たな形で「桐島〜」的なスクールカーストを笑いとして可視化して見せてた。


M-1グランプリ決勝体験ライブ2022

今年で5年目となる催しモノ。モノマネ芸人たちがM-1グランプリの審査員に扮し、芸人の漫才をそれらしく審査するというお楽しみイベントなのだが去年に引き続き夢中になって観た。準決勝メンバーも多いので別世界のM-1グランプリのようでもあり、ダイヤモンドのリベンジマッチのような趣もあり、M-1後夜祭のような高揚感もあり、とても独特。絶対に毎年続けてほしい祭りだ。

妙に解像度の高いM-1のくだりの再現やコメントが再構築される様とか色んなおもしろポイントはあるのだが、今年は上戸彩のモノマネが凄すぎて喋るだけで笑っちゃう事態になってた。似過ぎてて面白いって最高の状態。ネタはタガの外れた真空ジェシカが素晴らしかったし、ヨネダ2000の傍若無人っぷりは凄まじい。2本目で見せた男性ブランコのサンプリング、とても超越的だった。



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