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3.26 IMAIKE GO NOW 2022 WE,GO NOW AGAIN

「森、道、市場」と並び、愛知にいたら絶対行きたかったライブイベント。個人的には3年ぶりのサーキットイベント参加だった。例年よりは規模は縮小気味だったようだが大盛況であった。こういうオルタナティブなメンツのライブイベントが地域に根付いて続いているというのはなかなか凄いことよ。

13:40- ゆうらん船 @CLUB UPSET

初見。白昼夢のようなサイケデリアと妙に懐かしくなるフォーキーさが癖になるバンドでライブだとその音に覆い尽くされる感覚は更に顕著だった。鍵盤が2人いることで打ち込み的なところも、いわゆるピアノらしいアレンジも再現性が高く唸ってしまった。カネコアヤノバンドでお馴染みの本村くんもここでは粛々とプレイしていて新鮮。長い尺で観て見たくなる良いライブ。


14:15-MIZ @TOKUZO

初見。MONO NO AWAREの玉置周啓と加藤成順によるアコースティックユニット。環境音なども音源に収めるアプローチをしているので、居酒屋も兼用しているこの会場との相性はぴったり。静謐だけどユーモラスで、のどかだけど尖ってるとこもある。歌モノフォークとはまた違う島唄のような土着感が心地良かった。加藤くんの美声を直に聴けるのも嬉しい。良いハモりだ。


15:50-柴田聡子@TOKUZO

初見。ギターを忘れて現れ、飄々と曲を歌っていくのだけど、歌っている感情の幅が1曲の中でもころころ変わるので、エキサイティングだった。こういうシンガーのライブは本当に弾き語りという形態の強度を思い知る。1曲に3曲分くらい入ってそうな「涙」にグッときて、大好きな「遊んで暮らして」にも沁みいった。新曲「ジャケット」のラジーな感じ、そして最後にやった「24秒」という曲が不思議と印象に残る。すごくシュールなんだけど、同時にとても生活感もあって。日常を少し楽しくさせてくれる音楽だな、と。あと曲終わりのセンキュー、の言い方が異様に渋くてすごく笑ってしまった。楽しいお人柄が曲にもよく出ている。バンドセットとかも見てみたいなぁ。

<setlist>
1.涙
2.ジャケット
3.後悔
4.遊んで暮らして
5. 旅行
6. 雑感
7. いやな日
8.24秒


16:55- Analogfish @3STAR IMAIKE

初見。もうずっとその存在は知ってたし、アジカンファンからすれば凄く近しいバンドだったのだけどこれを機にがっつり聴き、そしてライブでぶっ飛ばされた。何だろうあの沸き立つエネルギーは!それはマジカルなものでなく、圧倒的にこの日々と地続きで内側を焚きつけるような。前半は佐々木健太郎ボーカルによるダンサンブルな楽曲で踊り狂い、「Yakisoba」以降は下岡晃ボーカルの淡々とした、そして切々とした言葉たちに殴られた。今ここで鳴る「戦争がおきた」、その視点が一気に生活に絞られる「うつくしいほし」にはなぜか涙がこぼれた。ラスト2曲、荒野に虹をかけるようなその流れには圧倒されながら、鼓舞された。このバンドはまだまだ見ていかなきゃ。

<setlist>
サウンドチェック:抱きしめて
1.Saturday Night Sky
2.Is It Too Late?
3.Moonlight
4.Yakisoba
5.戦争がおきた
6.うつくしいほし
7.No Rain(No Rainbow)
8.荒野


18:45- MONO NO AWARE @BOTTOM LINE

もう何度も見ているし来週おかわりの予定があるのだけど、それでも去年の夏ぶりに観れたのでもう開幕から小躍りしまくり。「ゾッコン」と「井戸育ち」でちゃんとギターロック快楽ももたらしてくれるし、『行列のできる方舟』の曲たちがどんどん育ち上がっているがよく分かる良いフェスセトリだった。祭囃子を全面に打ち出した「5G」も凄かったし、何より「幽霊船」が大化けしていた。不気味な付加イントロや、リズムワークの強靭さ、ここまで来ると大団円ソングにもなり得るかも。あと、ファニーな部分を抑えて「LOVE LOVE」と「東京」で締めくくったのも晴れやかで良かった。相変わらず玉置は奇妙な言動だったけど、お祭り騒ぎの良いスパイスだった。

<setlist>
1.異邦人
2.ゾッコン 
3.井戸育ち
4.幽霊船
5.孤独になってみたい
6.5G
7.そこにあったから
8.LOVE LOVE
9.東京


19:20- ドミコ@BOTTOM LINE

トリ。ドミコはいつ観てもそう思うが呆気に取られるようなライブをぶちかましてくる。50分セットゆえ、メロウさに身を委ねられる時間もあるがやはり前半とラストの苛烈すぎる演奏のかまし合いには悲鳴にも似た驚嘆を心の中で吐いていた。観たことないけど映画「セッション」ってああいう感じじゃないの?どこまでも連れていかれそうな、たった2人だけで織り成しているとは思えない爆音で重厚なロックンロールの興奮がある。「猿犬蛙馬」ものっけから凄かったけど、ラストの「ペーパーロールスター」がマトモじゃなかった。今あんな感じなの?ひとメロディもちゃんと歌ってなかった、ずっと気が触れたようなテンション。あんなの観たら、こっちも脳トんじゃう。

<setlist>
1.猿犬蛙馬
2.こんなのおかしくない?
3.解毒して
4.幽霊みたいに
5.地動説
6.あたしぐらいは
7.ばける
8.化けよ
9.びりびりしびれる
10.ペーパーロールスター


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