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【シェア街住民インタビュー】シェア街の応援で夢を仕事に ヨガインストラクターちーちゃん

お話を伺ったのは、シェア街卒業生のちーちゃん。
シェア街の活動を経て、現在はスタジオでヨガインストラクターとして活動しています。これまでの経緯や今後の夢についてお話してくれました。

ー現在のお仕事について教えてください 
平日昼間は会社員として働いています。
平日夜、土日はヨガのインストラクターとして活動しています。
今は木曜、日曜の週2回、浅草橋と両国のスタジオで教えています。

―ダブルワークなのですね、時間のやりくりや、切り替えは大変ではないですか?
ヨガは好きだし、仕事のストレス解消にもなっているので、楽しめていますよ。他のインストラクターもダブルワークの方が多いですし、そういう方にも働きやすい仕事なのかもしれませんね。

―シェア街をどのように活用していましたか? 
ヨガの資格取得後、スタジオに所属する前の期間に活動していました。
資格後すぐだと、スタジオに所属してもスキルが追いついていないと考えたので、シェア街メンバーに生徒になってもらう形で協力してもらったんです。毎週朝、隅田川添いで、シェア街メンバーにヨガを教えていました。
「朝ヨガは仕事前にも参加できる」と反響も良かったので、また再開したいですね。

―朝の水辺でのヨガは気持ちがいいと、評判でしたね。リアルきょてんでも活動されていましたか?
昨年の周年イベントでヨガレッスンを行いました。
朝はフラワーアレンジメント、その後ヨガ、ギター弾き語りや、街歩き‥
という盛りだくさんの一日でとても楽しかったです。

ーこういったイベントを自らできるという点も、シェア街の魅力ですよね。
そうですね、みなさん、なんでこんなに受容性が高いんだろうと思うくらい、いろんな話を持ちかけてくれたり、協力してくれたり。
何かを始めたい人にはとてもいい環境ですよ。いろいろな方と出会い、協力しあえるのも刺激的ですね。

―たしかに、幅広い年齢層、職種の方とつながれますね。
そうなんです。会社だと、自分と価値観の似た人が集まりやすかったりしますが、シェア街ではいろいろな考えの方に出会えます。フリーランスの人も多いのかもしれません。それが面白いなって思います。

ーシェア街に参加したきっかけは何でしたか?
最初のきっかけは求人サイトでした。もともと大学で地域活性化や、観光経済学を学んでいたこともあり、シェア街のコミュニティづくりやまちづくりといった取り組みに興味を持ちました。

きっかけは忙しい日々の中でのヨガ体験

―シェア街に入るまでの経歴を教えてください
出身は高知県、とても自然豊かな場所で育ちました。進学で上京し、前職は官公庁に勤務していました。ヨガ歴自体は10年くらいです。資格は2年くらい前に取得しました。

―官公庁は忙しいイメ―ジですが、いかがでしたか?
はい、当時はとても忙しく、残業が月100時間を超えることも多かったんです。終電で帰れればまだラッキーというような環境でした。次第に仕事をする意義について考えるようになっていきました。
そんな中、朝7時からヨガをしてから出勤するようにしてみたんです。するとリフレッシュできたし、自分の時間を作ることもできて。
ヨガは、日本だともしかしたら、エクササイズとか、シェイプアップのイメージがまだ強いかもしれませんが、私の場合は、心の波を穏やかに、自分に一回立ち戻ることができる「マインドフルネス」として、その効果を実感していきました。

それと同時に、「仕事に左右される人生ってどうなんだろう」と改めて考えた結果、官公庁を辞めて、副業可能な会社へ転職することにしました。その傍らでヨガを本格的に学び始めたんです。
日常の中で10分でも15分でもいいので太陽礼拝をしたり、体をほぐすだけでもその一日体が楽になるよ、ということを忙しい現代人に伝えていきたいです。

インドのリトリート施設でアーユルヴェーダを本格的に学ぶ

ーセルフケアをきっかけに、今度はご自身が広める役割になられたんですね。でも、過酷な労働環境の中、朝ヨガに通うのは大変ではなかったですか?
一回習慣化したら大変ではなかったんですよ。
今思えば、出勤前の朝ヨガがあったおかげで仕事も楽しめたと思います。

その後、ヨガをより深く学ぶため、資格取得後インドに行きました。
インド人は朝5時くらいから日が昇るまで、太陽礼拝をやる方が多いんです。それくらい生活に根付いているんですね。
現地でヨガの効果や成り立ち、考え方を直接聞いて学ぶうち、「日本でもヨガの本質を伝えたい」と思うようになりました。

ーインドでは、どのようなところで学んでいたんですか?
ヨガのスクールはたくさんあるんですが、アーユルヴェーダとヨガが両方学べる施設を選びました。
アーユルヴェーダの発祥の地とされる南インドケララ州には、アーユルヴェーダの病院がたくさんあるんです。病院と言っても、患者さんが治療(トリートメント)だけでなく、ヨガやメディテーション、ベジタリアンな食事をしたりと、心と体を整えることができるリトリート施設なんですが、そこに滞在して学びました。バケーションで滞在する欧米人が多いようですね。
インドには、日本でいう厚生労働省のような「アーユルヴェーダ省」の管轄で、こういったリトリート施設がたくさんあるんですよ。

ー安心ですね、日本にもそういった場所があったらいいですよね。
ちなみに、滞在中お腹を壊したりしませんでしたか?
まったくありませんでした。食事は施設で現地のフレッシュな食材が提供されていましたし、体調を崩すことはなかったです。
私が滞在したのは南インドでしたが、「お腹が‥」というようなエピソードを聞くのは、北インドに行った方に多いのかと。

直接目で見て、感じる事を大事にしたい

ーインドに行く前後で変わったことはありましたか?
やはり「現地現物」だなと思いました。
日頃触れている情報は、いろんなフィルターがかかった状態で下りてきていると思うんです。本質が曲げられた状態で認識してしまうことにつながるし、無知だなと。それでいいのかという疑問はありました。
ヨガやアーユルヴェーダについても、知識はありましたが、現地に行くとまた新しい発見があり、直接目で見る価値はあったと思います。

ー日本人の方は他にいましたか?
私は英語で検索してこの施設を見つけて予約したのですが、滞在時は日本人の患者さんはいなかったんですよ。
施設の方から、どうやったら日本のお客さんに来てもらえるかと相談され、OTAを整えてあげたんですよ。booking.comとか、Expediaとかを設定してきました。

ーちーちゃんが行ったことで日本人への間口が開かれたという事ですね!
すばらしい施設だったので、もっともっと日本人にも来てほしいと思ったんです。

―日本でも、アーユルヴェーダに興味がある方は増えていますよね。
日常で簡単に始められるアーユルヴェーダ習慣はありますか?
インド料理って豆を水でふやかしたり、時間をかけるものも多いんです。そういうものは週末だけやりますが、少し手間がかかりますね。
私が習慣化できているのは、舌磨き、白湯、鼻うがいです。特に舌磨きは、全日本人におすすめしたいくらい!
アーユルヴェーダでは、舌磨きの目的は味覚の活性化や、毒素をとる事とされています。舌磨き後に白湯を飲むと、本当に味が違うんです。

ー確かに舌って、体調によってとんでもない色になっている時がありますよね、、
私も始めてみたいです。
舌磨きの道具(タングスクレーパー)はネットでも購入できますし、ぜひチャレンジしてみてください。
あとは、オイルマッサージも運動後の張りをほぐすのにいいですよ。

自然に囲まれたヨガの複合施設を作りたい

ーこれからの活動や目標などありましたら、教えてください。
まずは、ヨガのティーチングスキルを高めたいです。今の場所での活動を頑張っていきたいですね。
そしてゆくゆくは、アーユルヴェーダやヨガの複合施設を作るビジネスを立ち上げたいと思っています。
イメージは、滞在したインドの病院です。自然の中に建てられているのですが、ハンモックがあって、ヨガのホールがあって‥とてもリラックスできる空間なんです。
出身の四国の瀬戸内海にもヨガのリトリート施設がありますし。そういった施設を作りたいですね。
インド人の友人にも協力してもらって、本場のオイルを取り寄せたり‥と今から楽しみです。

ー素敵ですね。ヨガだけでなく、食事やトリートメントもできるところがあれば、トータルケアが出来ていいですよね。
まさにそうなんです。
アーユルヴェーダのドクターで、ポイラン先生という方の、「ヨガはマインドコントロール、アーユルヴェーダはボディーコントロール」という言葉があるんです。
ヨガとアーユルヴェーダは目的が違っていて、一緒に行うことによって、より完璧な状態、ヒンドゥー教でいうサマーディー(瞑想状態)に近づくことができる、という考え方です。
日本でもこういったことを皆さんに伝えていきたいです。

共感、応援してくれる仲間がいる

シェア街住人のみなさんは本当に面白い方達ばかりです。からだや地球にやさしい暮らしに関心がある方も多いですね。
何かを始めたいと言ったら、一番最初に共感し、応援してくれると思いますよ。

きらきらした笑顔で語ってくれたちーちゃん。話している相手を自然とリラックスさせるパワーを持っているみたいです。
気さくな笑顔の奥には、揺るぎない信念がありました。
近い将来、ちーちゃんの作ったアーユルヴェーダ施設で、気持ちよくヨガができる日を楽しみにしています。

執筆:黒川綾子
写真:提供写真
編集:Asuwa Murayama


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