【1/2エッセイ】説明が上手い人は、これもうまいっ。
✍️1/2エッセイ とは、エッセイ(実体験、思い)にコラム的要素(リサーチ)を足した私の造語です。独自の勝手解釈なので悪しからず。
説明が上手い人に出会うと、
あぁ、魅力的。
って思うんですよね。
私の知る説明が上手な人たちは
難しい言葉を簡単な言葉に変えてくれる
難しい概念を簡単な図で表してくれる
そう、こちらの意図を汲んでシンプルな表現で意訳してくれるのです。
そして何より、
例えもうまい!
まるで私のバックグラウンドや知識と伴走しているかのように、先走ることなく、私が理解できなかったら「例えばね…」と身近な話題で話を繋げてくれる。
あぁ、格好良い。
私もこんな風にうまく例え話が使えたらなぁ、でもどうやったら上手くなれるのだろうか?
と、私なりの答えを以下に書いてみました。
例えが上手い人とは?
説明が上手い人は例えが上手い人。
例えが上手い人は、
抽象化もうまい!のです。
アナロジー思考やメタ思考に関する書籍を多数出版されている細谷功氏が書籍の中で、
『抽象化とは一般化すること、単純化すること、構造化すること』
と述べています。
私的に抽象化は
ミクロからマクロへ、
堅いから柔らかいへ、
近くから遠くへ、
そんなイメージです。
例えば、あなたがプロのライターだとします。
ある日、あなたはお友達が経営するレストランに行きました。
するとお友達があなたの席にやって来て、
「お店のブログを始めたんだけど、なんかパッとしないんだよね。もっと自分らしい文章が書きたいんだけど、なんか面白みのない文章になってしまって」
と悩みを打ち明けて来ました。
そしてあなたは考えます。
自分らしい文章か……
私が文章を書く時、まずネタを探して、何を伝えたいのか、を決める。そして一度書く。次に見直して自分の経験、考えを加味する。そして再度編集するなぁ。タイトルは、そうだなぁ、人が読みたい!と思ってもらえるようなものを考えるなぁ。
あなたはお友達にこう伝えます。
「これはあくまで私の場合だけど、まずネタを探す。人と話をしたり、本を読んだりして。そしてネタが集まったら『何を伝えたいのか』を決める。そして一度書く。そこから自分の経験や考えを添えて、編集する。完成したら人が興味を持ってもらえるようなタイトルを考えるの」
お友達は一瞬分かったような顔をしましたが、まだまだ腑に落ちていない様子。
そこであなたはこう付け加えました。
「例えば、新しい料理を考えるにしても、まず使う食材を探すでしょ?他のレストランに行ったり、お客様に試食してもらったりして。そこで『何を作りたいのか』を決める。そしてまずは作る。そこに、自分が良いな、って思えた食材や調味料を足したり、逆に引いてみたりして、調整する。完成したらお客様に興味を持ってもらえるようなメニューの名前を考える。書くことも同じだと思うよ」
(スマイルをお忘れなく☺️)
そして最後にこう言うのです。
「文章を書くのも料理と同じで、繰り返すことで腕が磨かれるもの」と😎
お友達が「なるほど!」と言ったか否かは分かりませんが、イメージは掴みやすくなった、かと思います。
抽象化とは、
🍀概念の確認
🍀解釈の擦り合わせ、
🍀共通認識の構築
更には、
相手と自分の心の架け橋を作ること、
と私は思うのです。
抽象化をさらに進化させて
アイデアメイカーに。
たまにドローンを飛ばすんです。
頭の中でですけどね🙂
それはどんなときか。
AというものをBに転用できないか……
何か新しいものを作れないか、
と思うときです。
頭の中でドローンを飛ばせば、
AとBを遠くから見ることができます。
近くで見ると点だったのが、遠くで見ると線になって、形になっているのが分かります。
ドローンを飛ばすと不思議なんですが
二つの中で似ている部分、
が分かりやすくなるのです。
似ている部分を探す感覚が進化すれば、
物事の本質的理解、新しいアイデアの創出
がしやすくなるのです。
私の説明ではイメージが湧きにくいかと思いますので、こんな問題を。
【問題】
ビール工場の
ベルトコンベアから生まれた〇〇
さて、〇〇とは何でしょうか?
ヒント:
動いているベルトコンベア。その上にはビールが乗っている。そして作業する人の手がビールを摑む。
⬇︎
⬇︎
⬇︎
⬇︎
⬇︎
答えは、回転寿司です。
元禄寿司の創始者、白石義明氏はらビール工場のベルトコンベアを見て、寿司を回す、という画期的なアイデアに辿り着いたのです。
他にもビジネスにおいて、抽象化することで素晴らしい着想を得た経営者はたくさんいます。
これを、AからBへの転用、と言ったり、
この思考スタイルをアナロジー思考、
とも言ったりします。
抽象化することは簡単ではなくとも、
練習すれば難しいことではないんですよね。
特にこれだ!という型も無くて、
目の前の対象物を上から見る、
そしたらボヤッと見えてくる。
例えば、世にたくさんの可愛いキャラクターを送り出しているサンリオ。
子どもの時、あのサンリオキャラクターは私にとって特別感がすごかった思い出があります。実際、梅田のサンリオ店に辿り着けないことが何度もあったせいかも知れません。
私が方向音痴なだけですが。
もとい、なぜサンリオキャラクターは「可愛い」のだろう、と思う訳です。
そして、またドローンを飛ばしてみます。
すると分かったことがあります。
それは、みんな丸いっ!
まるまるしてて、ふにゃふにゃしてて、
小さくて、
それを「可愛い」と呼んでいる。
最近では英語でも”kawaii”と概念も同じのまま伝わることがあるようです。
ってことは、対象物に可愛い印象を持って欲しいなら、丸みをもたせたら良いのか!
となるわけなんですね😊
結局私は何がしたいんだっけ?
何が問題なんだろう?
と、木を見て森を見ず状態のときってありますよね。
そんなときは、視野を広げるよりも視野を上げる、ドローンを飛ばす(頭の中で)
抽象化に慣れれば、人への説明もしやすくなって、それが言葉の見える化にも繋がるんですよね。
私もまだまだ練習中です。
しょっちゅうドローンを飛ばして、視野を上げてます。それだけ、頭が堅いんだな、自分って思います😑
余談ですが、
良い声でさらに説明がうまい人の話って、心にスーッと入ってくるんですよね。
まるで、声という潮流に、言葉が水のようにサラサラ流れるみたいで、心地よくて耳を澄ましたくなります。
だから私は声優さんが好きなのか……
という自己解釈でございました。
アメリカに住んでいても、私の留学の時とは違ってVPNを繋げれば日本のNetflixが見れるし、アニメも見れて、お声も聞けて、なんというか、便利な時代になったもんだなぁ、嬉しいなぁ、と今更ながら「ハイキュー!!」を見ています🏐
近日、映画がアメリカで放映されるようで、なんとか時間を見つけようとしている、月曜の少々肌寒い夜です。
本日も最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
あなた様にとって、穏やかな一週間となりますように☺️温度差による体調の変化にくれぐれもお気をつけくださいね。
しゃろん;
📚本日のライフログ読書📚
著:細谷功
「アナロジー思考」(東洋経済新報社)
「メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問」(PHPビジネス新書)
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