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会長の退任

会社に45年務めた会長が退任されました。
わたしが入社した頃は、時々雷を落としているような激しめキャラだったのですが、ここ数年は穏やかな印象でした。
実はとてもシャイな性格だったんですが、いつも気さくに声をかけてくれて、色々と気を使って頂きました。

出社最後の日は沢山の人たちが会長室に挨拶に来ていました。
とくに部長をされていた時の部下の方たちは、とっても明るく、本当に楽しそうに話していて
現場を離れて会社の経営層になっていても、やっぱり

一緒に何かを作っていた頃の仲間たち

の関係って、なんだかんだ深いのかなと。

会社では役職があがればあがるほど孤独です。
(会社だけじゃないですけどね、その人のレベルみたいなものが上がれば上がるほど、孤独になる)

だから最後にあんな風に沢山の人が部屋に来る会長って、幸せな会社生活だったんだろうなと(勝手に)思いました。

わたしも隙を見て少しお話しできたんですが
「45年の会社生活、長かったですか?」とお聞きしたら
「あっという間だったなぁ。特に50歳を過ぎてからが早かったよ」と。

少しゆっくりしてから、しばらく故郷に帰るそうです。
「親はもう死んでいないけど、弟がいるけんね」と仰っていました。

45年間がんばった会長を、故郷の空気は優しく迎えてくれるでしょうね。

最後まで読んでくれてありがとう!
では、また!

P.S
わたしは直接お仕事したことはなかったのですが、空っぽになった会長室の「不在」の札をみるとすこし寂しい気持ちになります。

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