【絵日記】よいお年を。
みなさまこんばんは。
かしわぎ丸です。
いよいよ今年も残すところ、半か月を切りましたね。
今年は全国的な酷暑の夏が来たかと思えば、
北国では極寒のホワイトアウトで事故が多発していたりと、
気候的にも大変な一年でした。
ぼくの方も、体調を崩して数ヶ月ほど入院したり、
退院後も不安定な状態がつづき、みなさまにお見苦しい発言でお目汚しさせてしまったりして、迷惑をかけっぱなしな一年でした……。
そんなぼくはというと、最近では人体の描画の練習をすることで、
画力の基礎体力の錬成に励んでいました。
理由はいたってシンプルで、これまで人体に苦手意識を持っていて
その間にフォロワーさんがキャラクターの画力を上達させているのを傍目で見ていて
「このままではマズいな…」と危機感を抱いて、人体ドローイングの勉強をはじめたのです。
ちなみに、人体の描画の練習は、以下の本を使用しております。
この本の類似本として、『ソッカの美術解剖学ノート』という著作もあるのですが、
キム・ラッキの人体ドローイングの方が、よりアクションポーズや
躍動感のある人体描写に秀でているので、
ぼくはこちらの模写をしながら、人体の勉強をしているところです。
模写の内容をこちらで掲載するのは、著作権的に(多分)マズいので、
こちらでは模写内容は掲載できませんが、
少しずつ人体に対する理解が深まっているのを感じています。
ほかにも落書きなどをしていました。
落書きで気をつけるようにしたのは
「ボールペンを使って描く」という縛りを自分に課すことにしました。
シャープペンシルや鉛筆で描くと、
どうしても消しゴムでの修正を繰り返してしまい、
「自分がどの『線』の描画でミスをしたのか?」という点が記録として残りませんよね。
ですので、後で見直した時に、「こういう線の選び方をしていたのか…!」と気づきがあるのではないか? と考えたのも理由の一つです。
それでもしばらくの間は、リラックスした状態で「殴り描き」をして
ドローイングの準備体操に専念して、
本格的な作品制作に取りかかるまでの下準備をしているところです。
長々と説明してしまいましたが、
ボールペンでの「殴り描き」を掲載していきますね。
ぼくは人体や生物をほぼ描かずに生きてきました。
その代わりに、こころの中から浮かんでくる心象風景を描いてきた習慣があったために、描く絵はいつも風景画ないしは、抽象画のようなものが中心でした。
この『怒りの火山』を描いた理由も特段なく、
ただ手の中のボールペンが勝手に動き出して、完成した習作です。
完成してからしばらく
「どうして、『怒れる火山』の絵を描いたのだろう?」と考えていました。
その過程で記憶の中から思い出されたのが、
村上春樹の短編小説の『パン屋再襲撃』という作品のワンシーンでした。
作品を読んだのはかなり以前で、
内容自体はかすかに覚えている程度ですので、
詳細は思い出せないのですが、
主人公がパートナーとのある種の緊張関係を
「透明な水面の中に眠る火山」の心象風景に喩えていたシーンがあったような気がしたのが、どうのぼくのこころに引っかかっていたのです。
それが無意識レベルで影響したのかは定かではありませんが、その作品のうつくしい比喩表現が、この火山の殴り描きという形で出力されたのかもしれません。
ドローイングはもう一つ作品がございますので、
そちらも併せて掲載いたします。
ひつじさんは、ぼくにとって特別な生き物です。
ひつじは古来から生贄に捧げられる生き物でしたし、
一人の羊飼いに盲目的にしたがって群れをなす姿も、
一人の独裁者のもとに帰依する群衆たちと重なって見えて、
このひつじは、ぼくにとっては「戦争」の象徴でもあります。
そういうこともあってか、このひつじさんは不気味な生き物となってしましました。
ひつじさんももじゃもじゃで怖い顔で、なかなかにホラーな感じ(?)ですね……。
複葉機に関していうと、ぼくは軍事兵器関連の知識や資料は皆無なので、
完全に想像に任せて殴り描いてしまいました。
パースもめちゃくちゃですし、
航空力学的な構造を無視した描画であることもいうまでもありません。
ですので、専門家の方が見たら怒られそうな気がして、
正直にいうと、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
総括すると、イラストについて言えることは
「もっと実物を観察しながら描いて、学習しないとね」という課題点が見つかり
大いに反省中している最中です。
今年はもう冬がやってきてしまい、屋外で絵を描く機会も難しいところですので、
来年は屋外に出てさまざまな野外描画をしていけるといいですね。
そのほかにも、生まれて初めて制作した動画編集が、
そこそこいい感じの作品に仕上がったり
(プライベートな内容なので公開はできませんが)、
Pythonの勉強をちょこちょこ独学し始めたりと、
プライベートも充実し始めていて、いい感じな流れで、
一安心しているところです。
みなさまもお住まいの地域によっては、
暑かったり寒かったりするチグハグな気象状況で、大変な年末となりそうですが、
来年もまたよろしくお願いします。
それでは……よいお年を‼️
かしわぎ丸
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