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故郷へ 〜手放して思い新たに〜

12月も中旬、今年も残すところあと3週間弱。

私事ですが、いよいよ年末に向け最も忙しい時期に入る為、今年は片付けや大掃除も前倒しに、それも小分けしながら作業を続ける今日この頃でもありました。

そしてそれと平行し、今季はもうひとつの「片付け」を済ませました。


父が他界して丸3年。

何らかの形で証明が必要な場面があるかも知れないと見越し、これまで手元に残してあった、亡き父に関する書類と資格証、預金通帳、クレジットカード、各種免許の類。

改めてそれらを見返してみると、解約済みの預金通帳と印鑑は勿論の事、各種証明に使用した書類も既に不要物と思しきものが大半で。

一番気に掛かっていた運転免許証は、あと1年と少しの有効期限が残っていました。

この運転免許証、返納の義務がある事は把握していましたが、返納無き場合にも罰則がある訳でない事からも、また先述のように何らかの証明の際に必要となるのではなかろうかと、事務処理が後手に回ってしまっていたのでした。

しかし丸3年もの時が経ち、私自身も生家の家じまいに墓じまい、所有していた土地の処分まで全て終えている。

何よりその運転免許証に記載されている住所地……かつて私の生家だった住所地には、既に住まわれている方が居られる。

こうした状況からも早めに片付けを進めねばと、この時期にようやく思い立ったのでした。


遅まきながらとなってしまいましたが、そのような訳でつい先日、再びの生まれ故郷へ。

本来ならば運転免許センターにて返納と行きたかったのですが、免許証の持ち主である父が故人と証明出来るもの、また私の身分を証明するものが必要となった場合に備え、市役所最寄りの警察署まで赴いたのでした。

幸いにして手続きは難なく終了、市役所にも印鑑登録証を返納し事なきを得ました。


父の貴重品鞄に入っていた預金通帳と印鑑、クレジットカード、その他資格証や免許の類は妹と手分けしてひとつひとつ不要物である事を確認。
ようやく手放す事となりました。


そんな生まれ故郷に赴いた当日は、折角だし……と、作業を終えた足で昔馴染みの食堂に立ち寄って。

ジンギスカン定食を味わって来ました(^-^)


この、野菜も沢山摂れるジンギスカン。


そして、ひとつひとつ丁寧に手作りされた副菜がどれも美味しくて。


次は改めて時間を取って、ゆっくり故郷巡りがしたくなりました(^^)


また自宅に戻ったその晩は、リビングのラック上に設けた即席の仏壇に父の愛飲していたビールとおつまみをお供えし、当日の事を報告しました。


これまで心残りだった事を済ませたからでしょうか。
その晩は何時になく深く眠り込み、翌日は清々しい朝を迎える事が出来ました。


今となっては、姿無き父と交流を持つ事は出来ませんが、その思念を感じ取るべく、命日のみならず月命日にも、可能な限り霊園なり旧居住地周辺なりに足を向けてみたいと思います(^-^)

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