「あなたは覚えているだろうか」
この一文が最後となった
何年も前の歌声がおさがりのラジオから聞こえて
さぁ、どうなんだろうと思った。
あなたは覚えているだろうか。
私への愛情を。
私からのキスを。
歌にはできないから、
せめてもと、あなたへの手紙を
スケジュール帳の隅に書き綴る。