座法・臥法1

 通常、座る、臥せるというのは、休む時の便宜的な格好でしかないと思われています。しかし、仙道ではちゃんとした行法になります。歩法、座法、臥法のようにきちんとした姿勢を作ることで精神を落ち着け、気の巡りを良くします。
 
 座法
 仙道では座法には正座法と倒座法があります。倒座法は逆立ちしてやる方法ですが、少々危ないので本格的に行いたい方は仙人かヨギーに直接習って下さい。

 端座
 端座は正座のことで、両足の裏に尾骨が乗るようにします。通常の正座と違い、足や足指は重ねずに、両足をピッタリと揃えるようにします。そして背筋を伸ばすというよりかは、首筋を上から吊られているようにして腰眼と呼ばれる腎臓の裏当たりを伸ばすようにします。背中を一直線にしようとして却って反り腰になるのはいけません。
 手は握固と呼ばれる握り方をして膝の上に置きます。これは通常の握り拳と違って、親指を握り込む握り方です。この握り方は体内の精気が逃げない様にするためで、気を練る時は握固で握るのが望ましいです。これは現代の気功法でもきちんと受け継がれております。

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