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「しまっち!」のプログラムに初参加!須佐神社新嘗祭でお手伝い③~新嘗祭当日編~

須佐神社「新嘗祭」の当日は、島根に来る前から雨予報だったので心配していましたが、朝起きても雨は降っていませんでした。よかったよかった。

こんにちは、「しまっち!」のプログラムに初参加の体験記をこれまで2回綴らせていただきました、おりと申します。今回が、最終回です。

須佐神社と新嘗祭

今回、わたしが参加させていただいているプログラムは、出雲市南西部に位置する出雲市佐田町の「須佐神社」境内で11月23日に開催される「新嘗祭(しんじょうさい)」で大根鍋を振る舞うお手伝いです。
新嘗祭は、その年の五穀豊穣を神前に報告してお祝いをするお祭りで、来場された方には「大根鍋」が振舞われます。
佐田町は、須佐之男命(スサノオノミコト)がヤマタノオロチを退治した後、稲田姫と一緒に住んだと言われている町で、お祭り会場となっている「須佐神社」は、須佐之男命の御魂が鎮められた神社だそうです。

ついに、「新嘗祭」のお手伝い!

前日までに準備された大根をはじめとする様々な具材が、大鍋でぐつぐつと煮込まれています。朝の冷え込みも、大鍋のから立ちのぼる湯気のあたたかさにほっとします。

この大鍋の中に、前日にわたしも切った白菜が混ざっているんだなぁと思うと嬉しくなります!

地元のお野菜がたっぷりの大根鍋を振る舞っていただけるなんて。なんて幸せなんだろう!
いよいよ、大根鍋の振る舞いがスタートです。「しまっち!」のプログラム参加者は、二手にわかれてのお手伝いです。まず、大根鍋をよそったりと振る舞いのお手伝い。

地元のお野菜がたっぷりの大根鍋!

そして、わたしがお手伝いさせていただいたのは…

久しぶりに筆を持ち、”花方”の掲示を書くお手伝いをさせていただきました。”花方”とは、お祭や神楽に対してのご祝儀のようなもの。頂戴した方のお名前を掲示します。

お祭りの当日は大根鍋を振る舞うお手伝いと思いきや、たくさんの方の目に留まる掲示物を書くことになりプレッシャー!
とはいえ、この役を任されたことが、地域外から来たわたしを受け入れてくれているんだなと感じた瞬間でもありました。

わたし含め「しまっち!」の参加者2人で書かせていただいたのですが、2人とも久しぶりの筆と墨に、とても緊張してしまいました。「新嘗祭」が終わりに差し掛かった頃の、ずらっと並んだ様子に、2人で達成感に包まれていました。

終わるころには、久しぶりの筆と墨の懐かしさと楽しさに
書初めしてみようかなと、2人で盛り上がってしまいました。
会場では、「神楽奉納上演」も

お昼ご飯にいただいた器からこぼれちゃいそうなほどたっぷりな大根鍋とおにぎり。集中して沢山文字を書いていた緊張がほどけるほっこりあたたかな美味しさです。

大根鍋に、お餅を入れるというアレンジも教えていただきました!

あっという間に時間は過ぎて、「新嘗祭」も終わりに近づいてきました。大根鍋の振る舞いも終わり後片付け。名残惜しいですが、佐田町を離れる時間となってしまいました。

わたし流、旅の締めくくり方「やくも呑み」

本当に楽しくてずっと笑顔だった島根県出雲市での3日間。最後の締めくくりは、島根の「美味しい」をたんまりと鞄に詰め込んで乗り込んだ、特急「やくも」での「やくも呑み」です。
わたしにとっての旅の締めくくり方は、帰りの道中、訪れた地域の「美味しい」と、カップ酒で、旅の余韻に浸りながら、のんびりひとりで晩酌をするというもの。この時間がたまらなく、最高なんです。
今回の「やくも呑み」で私が選んだのは、あご(トビウオ)スティック、トビウオのすり身を炭火で焼きあげた「あごのやき」、そして、出雲市駅に来たら絶対に食べたいご当地パン「バラパン」です。揺れに揺れる特急「やくも」の車内で、カップ酒がこぼれないかとちょっとひやひやしながら、楽しかった3日間に心がほっこりしながら、美味しく幸せな贅沢な帰路を満喫しました。

特急「やくも」、ついに出雲市を離れる時が…寂しい…!
揺れる車内で「やくも呑み」

「しまっち!」のプログラムへの初参加を終えて

今回はじめて「しまっち!」のプログラムに参加させていただきましたが、参加する前の緊張が嘘みたいに、地域の方々と、他の参加者のみなさんのおかげで、のびのびと心地よい時間を過ごすことができました。お会いするのは初めてのはずなのに、すっとその場に溶け込むことができるようなとってもあたたかい雰囲気に、帰るのが本当に寂しくなってしまい、そして、またこの場所に必ず戻ってきて、またみなさんと楽しい時間をご一緒させていただきたいという気持ちでいっぱいになりました。
出雲市佐田町に滞在したのは2日間でしたが、振り返ると2日間とは思えないようなとても濃い2日間でした。旅行より、ぐんと深い旅を、経験を、させていただいた2日間でした。参加できたことが本当に幸せなことだなぁと感謝の気持ちでいっぱいです。

3回に分けて投稿させていただいた『「しまっち!」のプログラムに初参加!須佐神社新嘗祭でお手伝い』をお読みくださりありがとうございました。
「しまっち!」のプログラムに参加してわたしが感じたことを、少しでもみなさんにお伝えできていたのなら嬉しく思います。

「しまっち!」はこちら


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