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出産まわりの お金のこと

 「分かりづらいけど、知らないと損する」大事なお金のことだから忘れないうちに。「だいたいこれくらい」が掴めていると、だいぶ気持ちがラクですよね。

1.伝えたいこと

1)実は、日本は出産に関するサポートが手厚い
2)3年バリバリ働いて出産、もアリ!

2.妊娠〜出産で掛かるお金

<妊娠編>
■ 絶対に掛かるもの
・妊婦健診費用(1回5,000円-8,000円くらい) 
 ※手当あり。費用は病院によって異なる。

■ 必要に応じて掛かるもの
・移動のタクシー費用(体調が悪いとき)
・マタニティ服(普通のワンピースでもOKだった)
・ケア用品(葉酸サプリ、妊娠線ケアクリームなど)

<出産編>
■絶対に掛かるもの
・出産費用
 ※手当あり。費用は病院によってかなり異なる。
    予算と相部屋,個室の希望などによって事前に
  調べておくのがオススメ。
・出産後のベビーグッズ
 ※必要なモノについては「買い物リスト」参照

■必要に応じて掛かるもの
・入院の個室代
→私の場合「自分が産まれた産院で産む」を最優先して決めたところ、後から振り返ると「完全個室」「病院食めっちゃ豪華 ※お祝い膳とか出る」「夜間は預かってくれる」というスーパー手厚い産院だった。調べてみた相場以上に費用は掛かったけど、結果良かったと思う。良かった点は、

・個室だと赤ちゃんギャン泣きしても気にならない
・気兼ねなく人も呼べるし、家族とリラックス
・産後は身も心もボロボロだから夜間預かりで、
 休めるのは有り難い。※夜間一緒にいるのは、退院
 後死ぬほど出来るから、回復優先でよい。

 実際、何にいくら掛かるの?は産前すごく気になったので、診療明細を。

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 費用内訳や名称も産院によって異なるので、候補の産院に聞くのが1番確実。私は、促進剤投与なども無く、1番ベースの費用で↑でした。その他、加算がある例としては、下記のものがあるらしい。

 無痛分娩 / 時間外、夜間加算 / 休日加算 / 計画分娩 /入院延長 / 会陰部縫合 / 保険負担分随時(医師が必要に応じて行った処方・処置・手術・検査など)
_________________________________ 


3.受けられる手当

 まず初めに、出産を通して感じたのは「出産に掛かる費用ってかなり手当が貰えるんだ!日本サンキュー!」ということ。そんな、サンキューな内容を下記に書いていきます。

<① 妊婦健康診査費用の補助券>
概要
・妊婦健診受診の際に使用できる補助券
母子手帳を申請すると、一緒に貰える
・補助券分の金額が、妊婦健診費用から引かれる
→例)7,000円の検診で4,000円の補助券を使用する
    と、実費3,000円の支払いで済む。
・補助券の金額、枚数などは地区によって異なる

注意点
・基本的に使用できるのは、母子手帳を貰った地区
・該当地区以外で使用するには、下記2パターン
☑ 検診先の病院が、該当の地区と提携していれば、
 そのまま使用できる
☑ 提携していない場合は、後日書類を提出して貰う

<② 出産育児一時金>
概要
公的医療保険(健康保険、共済組合、船員保険、
 国民健康保険等)の非保険者
であれば、誰でも
 受け取ることが出来る。
・一律42万円が支給される。
   ※出産病院が、産科医療補償制度非加入の場合には
     40.4万円の支給。
・「直接支払い制度」を利用すれば、退院時には、
    出産費用 - 42万円 分を払えばOK。

ちなみに・・・
 出産育児一時金は、1994年には30万円。だいぶ
手厚くなってきてるんですね。(感謝)

<③ 出産手当金>
概要
・出産する本人自身が勤務先の健康保険に被保険者
 として加入
している場合、給付される。
・支給対象は、出産予定日前42日間と出産予定日
 後56日間。※出産が予定日より遅くなった場合は
 その期間も給付対象となる。
・支給額は、「支給開始日以前の継続した12ヶ月
 間の各月の標準報酬月額を平均した額」× 2 / 3
・申請方法は、「自分で申請」「会社が申請」が
 あるので会社のルールを調べる。

<④ 育児休業給付金>
概要
・育休取得中に、指定金額が給付される。
・会社の指定申請方法に合わせて初回申請後、
 2ヶ月に1回申請を行う。

支給条件
・1歳未満の子供がいる。
・雇用保険に加入している。
・育休前の2年間で、1ヶ月に11日以上働いた月が1
 2カ月以上ある。
・育児休業期間中の各1ヶ月ごとに、休業開始前の
 1ヶ月の賃金の8割以上が支払われていないこと。
・育児休業期間中に就業している日数が各1ヶ月に
 10日以下であること。

支給額
・育休開始〜6ヶ月
育児休業開始時賃金日額×支給日数(通常30日)の67%
・育休開始6ヶ月後〜
育児休業開始時賃金日額×支給日数(通常30日)の50%
※給付額には上限があり、育休開始時の賃金が
  額面45万を超えると、それ以上はカットに。
→ 3年目までバリバリ働いて、給料をほどよく上げ
  きって産休に入ると、(会社には申し訳ないですが)
  とってもお得・・・!

<⑤ 社会保険料免除>
概要
・産休育休取得期間中は、社会保険料(健康保険・
 厚生年金保険)が免除される。

ちなみに・・・
 今までは、育休中のみの免除だったのが、2014年
より産休中も免除に!(感謝感謝)

<New! ⑥ 国民年金保険料の産前産後期間の免除>
概要
・出産予定日又は出産日が属する月の前月から
 4か月間の国民年金保険料が免除される。
・住民登録をしている市(区)役所・町村役場の
 国民年金担当窓口へ届書を提出する。
・出産予定日の6ヶ月前から申請可能。出産後に
 なってしまっても遡って免除して貰える。

ちなみに・・・
 こちら、2019年4月1日から新しく始まった制度。
至れり尽くせりに感謝が止まりませんね。ただ、
こちら「自分で申請しないと貰えない」ので、
忘れずに(面倒臭がらず)申請を!

 今回の出産を通して、今まで気にもとめて無かった給与明細をまじまじと見ると、社会保険料に毎月多額の汗水垂らしたお金を払ってることを知りました。手当金もありがたいけど、保険料免除もかなーり助かりますね。

 実際に貰えるお金と支給日をシミュレーションしてくれる便利なサイトは、コチラ!
 
 初回の手当(出産手当)が貰えるのは、出産月のだいたい3ヶ月後くらい、育休給付金は4ヶ月後くらいなので、産休入ってからタイムラグがあることだけ注意!
※正確な支給日は会社の手続き方法によって異なる

4.感想

 世に言うモーレツ社会人として3年間走り続けてきて、社会人4年目すぐでの産休。正直「まだ、やりたい仕事沢山だったのにな」「これからのキャリアどうしよう」という思いも抱えてます。でも、お金のことだけ切り取ると有難すぎるくらいの手当があり、あぁ3年間ひたすら仕事してきたご褒美かな、と思えました。そして何より、今まで死ぬほど苦手だった「手続き事」という壁(うちの会社は、事務作業苦手な人が異常に多い。笑)が「赤子のために」と思うと、驚くほどすんなり乗り越えられたのも、ありがたポイントでした。

伝えたいこと
1)実は、日本は出産に関するサポートが手厚い
2)3年バリバリ働いて出産、もアリ!


 「これからのキャリアどうしよう」という問いに対しては、育休を満喫しながら模索して、発信していけたらと思います。 同じような境遇の人の話、聞いていきたいなー。

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