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ラジオ体操はすごい!って知ってました?

小学校の夏の思い出の一つは、「神社の境内でのラジオ体操」である。

朝六時起きで参加するラジオ体操。

終了後スタンプを押してもらえるのが毎日の日課であり、楽しみであった。

夜の余韻がまだ残る少し冷たい空気、朝日を浴びる樹々たちと鳥たちのさえずり。

目を閉じれば、今すぐにでもその時に戻れるくらい、脳裏に焼き付けられた夏の朝のすがすがしさ。

思い出しているだけで、あの頃と同じ美味しい空気を吸っている錯覚に陥る。

そんなラジオ体操を再び始めた。

今日で二日目だが、7分ほどで終わるラジオ体操のおかげで体がだいぶ軽く感じるし、一日中バタバタしているのに思ったよりも疲労感がない。

けれど、昔は何の問題なくできた動作も今では、「うっ!」と苦しく感じたり、あまり早く動くと首をおかしくしたり、ぎっくり腰になるんじゃ...と心配しながらやっている自分。

あのときからかなりの年月が経ったなぁ...としみじみ。

そういえば、あの頃、小学生の私たちだけではなく、大人もお年寄りの方も来ていたことを思い出した。

私たちが何らなく体を伸ばしたり、グルグル回したり、曲げたり、ジャンプしたりしていた時に、年輩の方たちも今の私と同じことを経験していたのだろうか?

今朝もそんなことを考えながら、7分弱のラジオ体操第一と第二を終わらせ、朝食の支度に始めた。

50歳を目の前にライフメイクオーバーを決めた理由の一つは、健康のためである。

結婚後子育てで忙しく、運動しなくても体重がド~ンと増えることもなかったし、体の調子もまぁまぁだった。

40代になって、体力低下と体の老化が徐々に感じられたが、いたわってあげるどころか、まだまだ大丈夫という錯覚と自己暗示で、起業の為にさらに体をこきにして働かせた。

そして、気が付けば、更年期に突入し、様々な症状に悩まされる自分がいた。

腰回りもかなり大きくなっていて、邪魔な贅肉がたっぷりついていた。

悲しいことにそれに気づいたのは、運転するときに少し呼吸困難を感じたからだ。

今まであまりにも健康に対して無頓着で、体のケアしなさすぎたことを思い知らされ、「今なんとかしなくては!」という危機感がようやく出てきた。

長い間運動しなかったので、いきなり過剰に運動しても体にショックを与えるし、そんな体力も今はない。

なによりもカチカチの体が今一番欲しがっているのはストレッチである。

ストレッチなら、ラジオ体操かな、と思った。

私の友達にラジオ体操を1247日休まずにやっている尊敬すべき人がいる。(しかも毎日ライブ中継!)

フランス大好きの彼女は、1000回目記念に大好きなパリのエッフェル塔の前からライブ中継した。


そのほか、廻旋門、姫路城、大阪城、名古屋城、東京タワーなどなど、日本国内でもマイルストーンを記念する日は、いろんなところからラジオ体操をする彼女の姿が中継された。

選挙のボランティアの日はスーツ姿で、フライトの日も出発前に宿泊先のホテルから、ヨーロッパ旅行中は旅先の国から、雨の日も雪の日も休まむことなく3年以上続けている彼女は、去年還暦を迎えたばかりだが、20代に見えるときさえある。

そんなこともあり、私もラジオ体操から始めてみることにした。
(目標は20代に見られるようになることではないが。笑)

時間がないと思ってきたが、いや、それも考えてみたら言い訳でしかない。

工夫すれば簡単にできることを知った。例えば、ゆで卵を作っている間やお湯が沸くのを待つ間など、7分間なんてあっという間に終わる。

朝のバタバタの時間でも問題なくできたことが嬉しく、「よしっ!」とやる気スイッチが入った。

フランス語の先生である友人がフランス語を通して、この優れた日本のラジオ体操を世界の人に広めたい気持ちがとてもよく分かる。

明日もラジオ体操の時間が待ち遠しい。


あなたが最後にラジオ体操をしたのはいつですか?


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