柴 那典

a.k.a シバナテン。ライター/編集者/音楽ジャーナリスト。自分がいいなと思った曲をメモ書きと共に紹介していくよ。

VIVA LA ROCKと、今や「失われつつある文化」かもしれないフェスの速報レポート職人としての挟持のこと

ゴールデンウィークは5月3日から6日にかけて「VIVA LA ROCK」の4日間、フェスのオフィシャルの速報ライブレポート「FLASH REPORT」を担当していました。

フェスはこれで6年目。初年度からずっと書き続けています。正直、これ、体力的なところも含めてすごく大変な仕事ではあるのです。会場を駆けずり回るし、だいたいライヴが終わった15分後~20分後くらいに書き終えないと次のアクトが始まっ

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1998年という「音楽シーンの特異点」、そして、その時にhideがいた場所

5月2日は、hideの21回目の命日。

毎年開催されてきたhideを偲ぶ会のことは、ニュースにもなっていた。

僕自身は、リアルタイムでリスナーではあったものの、熱心に追いかけてきたファンだったというわけではない。

それでも、ここのところ、平成の日本の音楽のヒストリー、特に00年代以前には強くあった「洋楽と邦楽の壁」という問題について考えているときに、hideの存在がとても重要だったんだという

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Avicii「SOS」と、生き残るということ

これは何度も、何度も繰り返し言ってることだけど、僕は編集者として、もしくは書き手として、「生き残る」という言葉を使うときには、すごく慎重に気をつけていることがある。

企業や組織については別だけれど、特に人を対象にした文章のときには「生き残る」とか「生き残れない」みたいな書き方は、できるだけ使わないようにしている。

そして、雑誌やウェブでそういう見出しを見かけたり、誰かの発言でそういうことを言う

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望月優大『ふたつの日本』と、移民家族の歌としてのキリンジ「エイリアンズ」

■これは「彼ら」の話ではなくて、「私たち」の話

望月優大さんの新刊『ふたつの日本 「移民国家」の建前と現実』を読んだ。

 いろんなことを考えさせられる、とても興味深い本だった。

 

本の内容は、タイトルのとおり、「いわゆる移民政策はとらない」というスタンスを取り続ける政府の“建前”と、労働力を求める企業の“現実”によって引き裂かれ、在留外国人たちが複雑な立場に置かれ続けている日本という国の

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ゲサフェルシュタイン『Hyperion』と備忘録いくつか

Apple MusicとSpotifyがnoteに埋め込めるようになってマジで嬉しい。サービス開始からずっと待ち望んでた機能が実現した。

というわけで、これからnoteで聴いてる音楽の話をもっと書いていこう。

で。

最近ゲサフェルシュタイン(GESAFFELSTEIN)のニューアルバム『Hyperion』にハマってる。これまで全然知らなかった人。

なので、どうやって自分が彼の音楽にハマって

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米津玄師、幕張メッセファイナル公演を観ました

米津玄師のツアー「米津玄師 2019 TOUR / 脊椎がオパールになる頃」の国内ファイナル公演を幕張メッセで観てきました。

いやあ、ほんとすごかった。去年一年で彼を巡る状況はがらっと変わって、それこそ「Lemon」で彼を知ったような人も沢山いるし、そういう人もきっと会場には沢山来ていたと思うんだけれど。で、もちろん本編ラストにやった「Lemon」や、アンコールの最後に歌った「灰色と青」は一つの

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