見出し画像

バトンを繋いできたし、バトンを繋げたいという思いを届けられた夜

「女性にとって社会は確実によくなってきているし、その中に自分もちゃんといてささやかでも役割を果たしてきた。それって前の世代からのバトンを受け取って、次の世代に渡すってことなんだ。」

こんな思いでお話をした昨夜。
思いがけずたくさんの方によい反応をもらえて、自分でも放出して燃え尽きてたのですが、一晩たったところでちょっとまとめておこうと思います。

3月25日夜、雇用ジャーナリスト海老原嗣生さんの新刊発売記念セミナーでお話する機会をいただきました。
海老原さんの新刊、ちょっと泣けるので(そういう本じゃない笑)頑張ってる女子にはぜひ読んでほしいし、泣けなくても(普通は泣かない笑)、雇用のデータ、男女の意識の良い変化など、丁寧に示してくれているので「少子化のこと、女性の雇用のこと、ジェンダーのこと、もちろん男性も含めた働き方のことをちゃんとわかって話したい・考えたい」というそこのあなたには(人材関係でなくても)読むことを強くおススメします(発売は4月1日)

今回の新刊記念セミナーは東名阪で4回開催。
海老原さんの冒頭の解説講演(笑いあり、毒?あり、そして最高にわかりやすい)とその地域ならではの講演のセットになっていて、エリアごとに少しずつ切り口を変えて展開しています。(大学の先生や医師との対談など)

名古屋はなんと、三者リレートークでした。
・海老原さんの解説講演「ここまで変わった女子のキャリア 昭和~令和」
・私の体験談「昭和期のおよめさん構造」
・ファイナンシャルプランナーによる年収の壁と生涯設計(めっちゃ大事)

この並びで私?!とご依頼を受けたときは「え…汗」でしたが、
「昭和からのおよめさん構造の時代を働き続けてきた体験談をぜひ!」と言われれば、確かに私が適任かもしれないな、と思ってお引き受けしました。
とにかく私は特段出世したわけでもないし、何か名を残してきたわけでもないし(笑)、選ばれしスーパーウーマンなどではないし、でもまあまあ先陣切ってきたとこもある。だからこそ「その時代の空気」を語るのには適しているなあと自分で判断しました。
一方で、普段こんな話したことないし、ほぼ忘れかけてるし、どうしようかなあ、何を伝えたもんかなあ…と。だって年長者の思い出話(ときに自慢話や苦労話)なんて普通聞きたくないでしょ?笑。

でも、資料を作るためにふせん(7㎝角のやつね)に思い出すままエピソードを書いては張り出していたら、まあ出てくる出てくる、黒歴史と憤慨したくなる出来事。40年も前でも案外覚えているものよね(笑)。それとこれとをつなぎ合わせていたら、たくさん「これは話しておきたい」なと思うことが、むしろ出過ぎていただいた時間に収まるか不安に(笑)。

で改めて海老原さんから伝えてほしい、と言われたことを思い出してみたら、冒頭に書いたようなイメージがふっとわいたのです。

あ、バトンだな、と。
そこからストーリーの流れが出来ました。

そういえば海老原さん、一流の編集者でもあったのでした。4回の連続セミナーの構成、さすがの企画だねって妙に腹落ち。きっと当日はデータを示しながら、昭和~令和に至る女性を取りまく環境の変化(これは圧倒的な変化です)を楽しく聞かせてくれるでしょうから、そのあとの私は生々しくそこで生きていた人の声を伝えたらいいよね、と。

お伝えした流れは↑の解説に合わせた「実例」として
・1980年に大学に入学したけれど、その頃女子は四大に行ったら就職できないよ、って言われていた話(「女子はクリスマスケーキ」時代)
・1984年の就職活動時に女子にはどれほど求人がなかったかとか、女子は自宅生に限るって言われてたこととか、なぜリクルートに入ったかとか
・わたしの転機~支社初の出産で、育休法が施行される前の復職に孤軍奮闘してきた話とか、当時のリアルな職場の様子とか、続けることを断念した同期の無念の話とか
・その後たくさんのワーママが増えてきたら次は葛藤が増えてきたことや、ママとしてはどうあるべき?働き方の正解は何?が見えなかったこととか

これらは今に通じる話でもあると思うのですが、今と圧倒的に違うのは
「ほかに誰もいないので、どうぞ自分で考えてね」
「やるなら当然仕事はちゃんと変わらず結果出してね」
「残業出来ない=査定マイナスだから」
「無理に続けなくていいから、続けたいなら自分でどうにかしてね」
「むしろ辞めるほうが良いことだと世の中は言っている件とか」
…という点で、そんな中でどんなふうに感じ考え決めてきたのか。

そのあと、いくつもピンチがあるなかで、どう考えどうやり過ごし(決して乗り越えたとは言えないことも多い)、とにかくやり通してきたのか、というリアルな話。

そこから、女性活躍の時代の変化(これは別投稿で伝えたい深い話)をお伝えし、
ホントに何にも制度もなくて、ハラスメントだらけで、女性が働くことを奨励されていなかった時代から、どれほどの変化が起きているのかをお伝えしました。特に均等法(86年←私が就職する2年後)は産み出されたときには欠陥だらけだと批判もされていた法律ですが、携わった官僚の皆さんの願いと執念を載せて着実に実効性があり必要性の高い法律に進化していきましたよね。育休法もバリ変わってるし。


ふりかえれば当時「こんなに時代が変わっていくなんて想像もしてなかった」です。それはでも、私も含め前の時代から少しずつ粘ってつなげてきたバトンなのかもしれない、とちょっと自分のこともほめてあげたくなりました(常に自分に甘いタイプ←ここにも続けてこられたヒケツがあります笑)

ちなみにこの日の私のプレゼンは何かが乗っかったのか、いつになく伝わった手ごたえがあり、一部の女性の方の涙目なんかも見られてちょっと感無量です(会場にはたくさんの男性もいらして、ここも時代の変化!って感激しました)。

とにかく、こうしてふりかえって伝えてみるという機会をくださった海老原さんにはただもう感謝しかありませんし、これ聞いたからには「皆の者、バトンをちゃんとつなぐのだぞ」と念押ししておきます♪

余談ですが、次の朝ドラ「虎に翼」がまさに時代を切り開いた方の話なので、ますます正座して見よう!って思ってます←みなさんもぜひ!


【お仕事の問い合わせ&ご相談&お申込みは以下のフォームへ】
キャリアコンサルティング 対面orオンライン
キャリアって人生そのものです。仕事も転職も、人間関係も、その他ちょっとモヤっとすること、コミュニケーション課題や起業相談もどうぞ
16500円(60分) ※対面希望はご相談ください
◆伴走コーチング オンラインのみ
月1度×3回~で、行動を変えていくお手伝いをします。コミュニケーションの具体的な練習をしている方も、「宿題」をやるための伴走者もOKです。
8800円(45分)×3回 
【3月の予約可能日】
26日、28日、29日、31日
※候補日になくても時間帯によって可能な日はあります。お問い合わせください。朝8時(始)~夜22時(終)まで可能です(原則はオンラインです)
お申込み・問い合わせはこちらです↓↓↓

この記事が参加している募集

仕事について話そう

サポートを頂いたら…どうしましょう?そんな奇特な方がいたりしたら、全力でキャリア満足につながる日々の実現をお祈りします♡