異物混入限界突破【ホラー映画を毎日観る人】(245日目) 「クレーマー」
「クレーマー」(2008)
金子大志監督
◆あらすじ
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とある会社のお客様相談室でクレーム処理を担当する継村は上司や同僚からの信頼も厚い。ある日、継村の元にナイトウと名乗る男から飲料水に虫が混入していたとクレームが入る。真摯に対応する継村だったがナイトウの挑発的な発言はエスカレートしていく。そしてその日以来、継村はナイトウから執拗に狙われることになる。
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謎のクレーマーからの執拗なストーキング行為や嫌がらせに辟易し、徐々に精神を病んでいく主人公継村を演じた柏原収史さんの好演が光る作品でした。
冒頭の自信に満ちた雰囲気が次第になくなり、自身の異常行動の数々を自覚していない様子が非常にリアルでした。
内容に関しては
“クレーマー”という身近に潜むリアリティのある題材を取り上げている割には、リアルな方向に持っていきたいのかそれともフィクションの方向に持っていきたいのか中途半端に感じました。
クレーマーのナイトウはそもそも存在せず全て継村の妄想だったというオチならば最後のシーンはよくわからないし、存在していたというオチであるなら犯行動機やバックボーンを見せて欲しかったです。オタクのテンプレのような服装と終始挑発的な喋り方以外の情報がほとんど無くて寂しかったです。
小道具であるペットボトルのラベルやポスターのクオリティもあまり高くなく、やっつけのようなお色気(着替えや入浴シーン)も不要に感じました。
続編のcase2を見ればそのあたりのモヤモヤも解消されるのかなと思ってレビューサイトを見てみましたがそんなことも無さそうでした。ちなみにcase2は小野真弓さん主演なので近々視聴したいと思います。
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