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しがレポ2022@甲賀レポート②

今回の目的(知りたいこと、体験したいこと)を教えてください。
甲賀市といえばMIHO MUSEUMしか知らなかった自分だったので、どんな町なのかを「暮らし」の角度から効果的に知りたかったです。土地勘をつかんだり、街の生活機能性だったり、暮らしの空間や距離感だったり、ライフスタイル選択肢の幅だったりそういうざっくばらんとした統合的なイメージを掴みたかったです。初日が町中心部の水口エリアに対して二日目のこのレポートは山間地の信楽エリアで、異なるエリアを比較することが目的でした。

最も印象的な体験とその感想を教えて下さい。

一泊二日のコースだったが、初日は貴生川駅集合してから移住者が経営されているレストランで昼食し、市役所の方々と面談し、市中心部にあたる水口エリアを回り、大きい企業工場が集まっているところや、商業施設なども回ったりして、最後に茶房で茶スイーツを堪能してから町から離れた信楽エリアの山間地を回って高原鉄道の信楽駅で降ろしていただきました。その中でもっとも印象的な体験は(ガイドさんのセレクト基準の高さもあったかもしれないが)甲賀市のグルメレベルの高さでした。初日はまさに食い倒れに近いような回り方といっても過言ではないような、大変美味しい料理の店ばかりでした。初日は食い倒れに近い美食ツアーになりつつあったが、二日目は焼き物巡りの一日となりましたね。私は陶芸に特にパッションがあるわけではないのだが、自然から材料をとり自分の手で物を作ることに大変関心があり、とても憧れます。二日目のツアーの中で何と言っても最後のトリである移住者の陶芸家が住まわれる古民家を訪ねたことでした。何から何まで随所その方のセンスが光っていて、元サラリーマンと言われても芸術家しか思えませんでした。古民家改造やDIY、本当にテレビでしか見れないような大規模のものをこの方がコツコツと時間かけてされてきて、それで今は庭に焼き物の露天プロがあったり、家の中はテレビドラマのセットのような空間になったりして本当に「素敵」の一言しかありません。

仕事見学・体験を通して感じた滋賀の「働く」魅力はどんなことだと思いましたか?見学の内容や感じたことを教えてください。

初日は仕事見学や体験はありませんでしたが、工業団地を回ったりして山間地に近い場所でもかなり大手の企業へ正社員をはじめ派遣やパートなど多様な雇用形態による働く口が見つかることを知りました。また、市役所(特に空き家担当)の方々と色んな話ができて、起業支援の話をはじめ、移住検討者としてあると助かるものやそれによって移住検討しやすくなる環境について沢山意見を出させていただけました。シェアハウスや移住試し住宅は何故必要なのか、単身と家族連れによって目線や需要がどう違うかなど、今後甲賀市の移住推進にとって相互にとってためになる点が多く出ました。
初日の水口エリアは生活機能が非常に高い「都会田舎」で「移住初心者向けの町」に対して信楽は中級〜向けだと思いました。限界集落とか極度過疎地と比べれば上級者ではないし、山間地の中でも都会田舎に距離感の近い(車で20分〜)環境です。もっと言えば駅周辺のアパートなんてありました(!)これは本当に驚きました。なので、本気で陶芸が好きで信楽の伝統工芸に惹かれている方ならば、いずれここに住むことを目標にしながら良い物件待ちという感じでしょうか。そんなイメージでした。

交流を通して感じた滋賀で「暮らす」魅力はどんなことだと思いましたか?

初日回るだけでも、甲賀市は自然をとても身近に感じる町なのにとても幅広い施設や店舗が揃っていて生活機能が非常に高い町だという印象を受けました。その上に道路も整備されていて新しい建物も多くいわゆる「都会田舎」よりも現代的でコンパクトで高機能の町で、これこそ「移住初心者向けの町」だと思いました。もちろん思う存分この地域の魅力を楽しむには自家用車を持つことは必要ですが、場所によって最初の頃は車なくても暮らしができることもわかりました。

一つは、やはり山間地は道が細く狭いところが多いこと(水口エリアは道路が広くて運転しやすかったです)。二つは、やはり山間地は空き家があっても情報がなかなか出ないという傾向があること。三つは、やはり山間地は地元に知り合いがいるかどうかによって暮らしの便利さがだいぶ変わってくること。四つは、やはり山間地はご近所さんなど同じ地域に住んでいる方々に対してお互い気を掛け合った方がいいこと。五つは、やはり山間地は田んぼ付きの家が多いということ。

(参加目的に対して)得られた気付きや学びを教えてください。
一つは、やはり現地に行かないとどんな場所がわからないこと。二つは、地方での暮らしは行政の方々と距離感が近い方がいいということ。三つは、移住者や地元の方々の知り合いを作ってから移住した方が楽だろうということ。四つは、仕事(移住してからどんな活動するのか)を漠然ながらでも方向性を持った方が良いこと。五つは、やはり単身にとってはシェアハウスのある地域の方が、縁もゆかりもない場所でも入りやすいこと。
これまでは近江八幡市、高島市と大津市を回ってきましたが、この三つの街は琵琶湖の湖岸側で大津市なんて都会に近い街といっても過言ではありません。そういう意味では近江八幡市の駅周辺も同じ規模です。ひらけた風景(遠く見える、山が見える)や建物が低く距離感が広いというポイントでは高島市と甲賀市は共通点が多いけれど、山に近いおかげか甲賀市がより自然を身近に感じられました(水口エリアにいても)。さらに同等な田舎度合いでも甲賀市の方が全般的に新しく現代的な街風景になっていて(店舗や商業施設も建物全般新しいものが多い)、店舗も敷地が面積広くとも、まとめた拠点に集中してあり買い物や用事済ますには回りやすく時間がかからないイメージでした。甲賀市は山間地に行けば近江八幡の城下町のような細い狭い道が増えるが、それ以外は車初心者でもほとんど走りやすい大きい道路です。「街」と「山」を両方楽しみたいならば、甲賀市の方がいいかもしれません。唯一の欠点は湖がないこと。一方、綺麗な川が流れていて随所水の綺麗な場所だな〜の空気感が漂っています。

プランを通して気付いた滋賀の魅力を教えてください
海のような広大な湖を抱えた風景だけでなく、地域によって深い文化歴史、伝統工芸、そして古き良き日本の山里の地域など、多様多種の魅力が詰まっている地方だと思います。大阪とは直接に隣り合わせている県ではないのだが、日本海側でなければ、90分内で関西空港を含め大阪府内の色んな場所に移動可能という点も魅力的です。さらに甲賀市の場合は京都府南部、三重県、愛知県、岐阜県にも1時間もあればいける拠点なので、それもまた魅力的です。
初日とは訪問先が異なりつつも非常に充実した内容でした。初日同様に美味な料理をされるレストランでランチ(しかも今回は見晴らしもいい)もあったり、さらに年齢的に近く同様に独身で元会社員の方が古民家リノベーションして陶芸家として活動されている方のご自宅も案内され、テレビや雑誌しか聞いたことのないストーリーと建物に出会えたことにただただ感謝です。

全体を通した感想を教えて下さい。
地域コーディネーターさんが事前ヒアリングを上手に取り組んで、どんな町なのか、全体の縮図みたいなイメージを掴むことができたような回り方でした。訪問先は、市役所の方々をはじめ、移住者先輩の方々と地元の方々という多角的なアプローチでした。
事後のレポートを書く手間が嫌でなければ、コストを抑えながら効率よく手早く滋賀県内の特定の町を知ることができて、地域の人々とつなぐこともできる移住体験プランだと思います。オススメです。 (20代・女性)

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