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しがレポ2022@米原レポート②

今回の目的(知りたいこと、体験したいこと)を教えてください。
今回の目的は「しがレポ」を通じて,滋賀県への移住に向けた具体的なプランまたはイメージを固めることにありました。衣食住のうち「住」に焦点をあて,①湖東・湖北エリアで実際に事業等を営みながら生活している人の生の声を聞くこと,②古民家への居住や改修について留意すべき点を知ること,③移住に向けて人脈を築くことの3点です。

最も印象的な体験とその感想を教えて下さい。

最も印象的な体験は改修中の古民家の見学ができたことです。改修中の様子を見るだけでなく,家主の想い,こだわり,苦労した点,失敗談など,さまざまな角度からお話をうかがうことができました。また,金銭的な面についても具体的なイメージを得ることができました。
「令和」時代の生活や仕事において,インターネットは欠かすことのできない存在です。そのネット回線の工事についても学びがありました。土壁はWi-Fiの電波との相性が悪いため,無線LANよりも有線LANを前提とした工事を考えておくと良いそうです。
また,古民家を改修した「ゲストハウスうむ」に宿泊することで,具体的に「住む」イメージをつかむことができました。古民家の一棟貸切りという貴重な経験でしたが,「古民家の良さを残しつつ現代的な機能性を確保した家に住む」という体験だけでなく,周囲の環境やご近所との距離感を肌で感じることができました。加えて,古民家を改修されたゲストハウスのオーナーのお話を聞いたり,ゲストハウスに滞在しながら家族と語り合ったりしたことは,移住に向けた多くのヒントになりました。

仕事見学・体験を通して感じた滋賀の「働く」魅力はどんなことだと思いましたか?見学の内容や感じたことを教えてください。

コロナ禍の影響により,都市部でもリモートワークなどを活用した新しい働き方へのハードルが下がっています。滋賀県は,東京,名古屋,京都といった主要都市へのアクセスが良く,大学や企業が多いため,リモートワークに適した環境が整っていると感じました。そのため,自然豊かな環境に生活の基盤を置きながら働くことは,他の地域と比べて実現しやすいのではないかと思います。
実際に滋賀県で活躍されている事業者の方の話を聞いたところ,アーティストやイラストレーターなどのクリエイターが自宅兼アトリエを設けるには,とても適した環境だそうです。
また,新しく起業をしたいという人にとっても適した環境ではないでしょうか。滋賀県在住の方とのお話の中でも「集まるところが欲しい」という声があがりました。滋賀県は外食頻度が他の地域に比べて少ないという特徴もあるようですが,例えば,豊かな食材や古民家を活用したカフェやコミュニティスペースの開業またはクリエイティブ事業などには可能性を感じました。

交流を通して感じた滋賀で「暮らす」魅力はどんなことだと思いましたか?

中山道の醒井宿にある「居醒庵(いざめあん)」では,上丹生地域の先輩移住者から移住の際のリアルな経緯を聞くことができました。
住居のリフォームは完璧にしなくとも,最低限住めるような工事を行い,居住しながら自分でDIYをしていくという選択肢もあります。田舎の家屋は部屋数が多いからそういったこともできるとのことでしたが,言われてみれば,なるほど確かにそうかと気付かされます。
また,先輩移住者のみなさんが口をそろえて語っていた移住の魅力は,都会の喧騒などから少し距離をおいて自分の人生に向き合うことのできる点にあります。そのためには,都市圏に居たときのように「遠慮する」ということを少し無くしてみる,自分にとって「譲れないものは何か」ということを書き出してみるなどの貴重なアドバイスをいただきました。

(参加目的に対して)得られた気付きや学びを教えてください。
滋賀県は都市圏からの移住には「ちょうどよい」と感じました。
しがレポへの参加を通じて,参加前に抱いていた仕事面での不安もだいぶ解消しました。
特に,保育士などのエッセンシャルワーカーや,不動産登記を行う司法書士や税務を行う税理士などの士業は地方でもニーズがあると思いますし,リモートワークに適した環境もあるためサラリーマンも無理なく都会から生活をシフトすることができるように感じます。また,事業者はITを活用したフットワークの良いスタイルを選択することで,都会の喧騒から離れながら自身のビジネスに集中できるのではないかと思います。
その際,古民家を利用することは現実的だろうかという視点で,見学をしたりお話を聞いたりするのが今回の参加目的でしたが,結果的に自身の知見を広げるとともに,移住に向けて確信をもつことができたのではないかと思います。

特に重要性を感じたのが,普段から相談できる人脈をつくることです。
現在はインターネットを利用していろいろ調べること可能ですが,そこで得られる情報には限界があります。現地で生の体験をしたり、空気感を感じるだけでなく,人脈やつながりをつくるという意味でも,コーディネーターを通じた交流体験にはとても価値があると思います。

プランを通して気付いた滋賀の魅力を教えてください
しがレポを通じて,「ここでいい」から「ここがいい」という確信に変わりました。
滋賀の人たちはちょうどよい距離感がわかっているように感じます。ほどよくお節介ですが深入りしすぎない。自分から積極的に疑問や不安を聞いていけば,きっと自分たちのもっている知識や経験を惜しみなく教えてくれると思います。
遠慮することをすこし無くして,自分がどう生きていきたいかを見つめ直してみることで,都会では無色透明に近かった自分にほんのすこし色がついたような気がします。

全体を通した感想を教えて下さい。
滋賀県への移住に向けた具体的なイメージを得ることができました。現地で生の体験をしたり、空気感を感じるだけでなく,人脈やつながりをつくるという意味でも,コーディネーターを通じた交流体験にはとても価値があると思います。(40代・男性)

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