見出し画像

24年振りの再会

高校時代、「俺は将来、シェフになって自分の店を持つ!」という夢を抱いていたクラスメイトがいた。
その彼とは高校卒業後会うこともなく、その夢が叶ったのかどうか確認できないまま24年の時が経ったのですが、そんな彼と思いがけない再会をつい先日果たすこととなった私。

キッカケは、献血(注1)でした。
献血後の休憩時、私は休憩ルーム内に置かれていた情報誌を読んでいました。
その情報誌には、福岡県内×××エリアのグルメ特集が組まれ、
いくつかのお店(飲食店)がオーナーさんの写真付きで紹介されていました。

その紹介されていたオーナーさんの一人に、見覚えのある顔(と名前)の方がいて、

あれっ?(高校の)クラスメイトの〇〇君では?

シェフになる夢を抱いていた彼は、夢を実現していた。
彼がどんな料理をつくっているのか、無性に気になったので、休日を利用して彼が運営するお店へ足を運ぶことにした。
その前に、お店の情報を某グルメサイトで確認。

ジャンルはフレンチ。
要予約。
お手製プリンが美味い。

なるほど。
ランチが食べれるか電話確認してみた。
(休日)当日に。

結果、予約出来なかった。
当日提供するランチは予約でいっぱいだとか。
話を聞くと、ランチもディナーも(連日)提供できる分は全て予約で埋まっているとか。

繁盛してるじゃねーか!


彼の料理を食べるのをあきらめようと(次の機会で)思ったんですが、あきらめきれなかった私は、「ランチが駄目ならプリンは食べれるのでは?」と、彼お手製のプリンを購入する(食べる)プランに変更し、プリンが当日購入できることを確認し出発しました。


お店の具体的な場所は言えませんが、最寄りにボンタンアメで有名なセイカ食品株式会社の福岡営業所があります。

地元で有名な『あずみうどん』の本店も近隣地域にあります。


店舗到着。
入口ドアには、「売り切れの為、ランチは終了しました」のご案内が。
絶賛ランチタイム中なのに。

繁盛してるじゃねーか!


店内へ入ると、中はランチタイム中のお客さんでいっぱい。
彼はお客さんの対応で忙しい模様。

そして、彼と対面。
「今朝お電話した者ですが、プリン5個持ち帰りで」
と伝えるが、私に気付かない。
仕方ないか、24年も会っていないのだから。

「〇〇君よね、憶えていないかなー」と聞いてみるが、反応が鈍かった。
「ほらっ、高校のクラスメイトの小森、憶えていないのかな?」

“高校のクラスメイト”というキーワードで、なんとなく思い出してくれたのか、彼の表情が変わった。
笑みをこぼしていた。

「学生時代の夢が叶ったんだね、おめでとう」と、私は一言。
もう一回、笑みをこぼしてくれた。

私は、取り置きしてもらったプリンを受け取り、彼が許せる限り話しをしたかったが、
「次の段取り(ディナーの仕込み)に追われているから」
と言われたので、
「今度は予約して食べにくるよ」と店を後にした。

彼との対面時間は1~2分で終わったが、
24年振りに会えたことに意味があったから、時間などどうでもいい。


次はランチかディナーいただきます。
プリンご馳走様でした。

2019年6月5日(水)

※注1→定期的に献血しています。もう10回近くですかね(2019年6月9日現在)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?