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【映画note】『オッペンハイマー』クリストファー・ノーラン監督

箱根には映画館がない。

都内の自宅に戻った時は、月に1回
「映画館」で映画を見るようにしている。

(あらすじ)
原爆の父と呼ばれた物理学者オッペンハイマーの物語。

原子力爆弾を開発し実験に成功
そして日本の広島と長崎に原爆を投下して
第2次世界大戦を終結させる。

原爆の父と呼ばれ、英雄として称賛されるが
原爆という大量破壊兵器を作ってしまったこと
多くの犠牲者を出してしまったこと
オッペンハイマーは苦悩する。

その後、ソ連との核開発競争を危惧し
水爆開発に反対したことが裏目に…
これまで共産主義者との付き合いがあったこと
また妻がもと共産主義者であったこともあり
ソ連のスパイ容疑を受け、公聴会で追及され
人生は暗転していく…。

(感想)
「ミッションインポッシブル」「ゴジラ」「マーベル映画」・・・
そんな展開の早い映画ではない。
でも、3時間の大作なのに、のめり込んでいった。

物理学の言葉や、政治家や科学者などの登場人物…
字幕にとらわれて、だれが見方で誰が敵だったか
この人誰だっけ…とか
話に追いつけない時間もあった。

オッペンハイマーは物理化学者なのか政治家なのか
観ている途中で考えさせられたが
政治家であればスパイ容疑はかけられない。

政府の意思に反することは言えない時代
ある意味オッペンハイマーの行動は勇気ある行動
だった故に、人間不信に陥る偽証や嫉妬が絡んでいる。

広島と長崎の被爆した悲惨な状況が描かれていないことから
物議があり、日本での公開も遅れたとの話もあるようだが
たしかに、被爆を受けた日本の映像はでてこなかった。

旅行会社時代、広島、長崎には修学旅行の
添乗業務でよく行った。
原爆ドーム、原爆資料館、平和記念公園…。
被爆は本当に言葉が出ないほど悲惨だ。

今の世の中、いたるところで戦争が起きている。
いつの世も、戦争をはじめるのは老人で死ぬのは若者だ
と言われている。
人間は何故歴史に学ばないのかと考えさせられる。

軍縮や核兵器の廃絶を訴えるが
現状、まだまだ実現には程遠い。
むしろ、軍拡になっている。

多くの若い人がこの映画を見ていると聞いた。
若い人はこの映画を見てどのように感じただろうか。



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