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#29「全国大会優勝」×「サバイバーズバイアス」

スポーツの魅力

先日、「ミライ☆モンスター」という番組が放送されていました。

この番組をご覧になっている方も多いかもしれませんが、将来有望なスポーツ選手(ミライモンスター)を取り上げる番組です。



今回は、女子フィールドホッケー選手が取り上げられていました。

その選手を含め幼馴染4人で苦楽を共にし、いよいよ全国大会に臨むというストーリーです。

卒業後は4人別々の進路となるため、全員でフィールドに立てるのはこれで最後。


準決勝までは順調に勝ち進むも、決勝戦では先制点を決められる苦しい展開です。

それでも、逆転で勝利をもぎ取り、見事全国制覇を果たすという素晴らしい幕切れでした。

最後まで見ていてハラハラする展開でした!


まさに、いい視聴者です。苦笑


厳しい練習の末に...

ひと通りVTRがおわり、ここまでの様子を見ていた芸能人がこうコメントしていました。

「優勝しちゃうので、あの厳しい練習も続いちゃうんですよねー。笑」


この「厳しい練習」というのが、「補強」と紹介されているトレーニングでした。

通常練習終わりに、中腰で左右に移動しながらトスされたボールを拾うというものです。

部員たちは、「これ(補強トレーニング)が好きな人は誰もいない」「本当に嫌です」と口を揃えていうハードメニューです。


また、他校の監督からも「このチームの練習量はすごい」「どの部活よりも一番練習している」と口を揃えるほど、厳しい練習の積み重ねがあったことが伺えました。

実際に、決まった休みは大晦日と元日のみという紹介がされていました。






このコメントを耳にして、すっと興奮が冷め、少し俯瞰した視点になりました。


サバイバーズバイアス

サバイバーズバイアス」という言葉があります。

何らかの選択過程を通過した人・物・事のみを基準として判断を行い、その結果には該当しない人・物・事が見えなくなることである。選択バイアスの一種である。
Wikipedia


今回の場合は、日々の厳しいトレーニングにより好成績が出た場合、その途中でケガをしたり、精神的負担で脱落していったりした事実がみえない、という考え方です。



日本では、中学・高校年代では学校の中にスポーツ(部活動)があるのが一般的です。

部活動が嫌だから辞めるという選択肢が取りづらい構造になっています。




今回紹介されていたのは、全国大会優勝常連校でした。

もしかしたら、これまで激しいトレーニングにより疲労骨折や生理不順、精神的ストレスなどの様々な問題があったかもしれません。




もちろん、当事者ではないので事実は分かりません。


あくまで推測です。

ただ、輝かしい面だけではなく、しっかりとその背景を見てあげることが大切だと感じます。




最後に、今回紹介されていた選手たちのミライが充実したものであることを祈っています!

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