#21 ベルンシュタインから考える15『巧みさとその特徴』その2
巧みさの核心
これまで述べてきたように、巧みさの特徴は「資源を利用すること」です。この資源を利用する際には、「受動的」な側面と「能動的」な側面が存在します。
「受動的な側面」は、動作の着実性あるいは安定性と呼ぶことが出来ます。例えば、外乱の影響を受けながら、動作を遂行したり、運動課題を解決したりする際に役立ちます。
一方、「能動的な側面」は、運動の先見性として理解できます。つまり、環境による外的な変化に適応するのではなく、最適な結果への道筋を探しながら動作のプロセスを能動