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#169 仕事とエイジズムー年齢は個性の1つ。知恵と経験が豊富ということ

竹内義晴です。この番組は、組織作りやコミュニケーション、キャリアデザインなどの人材育成、副業やテレワーク、多拠点ワークといったこれからの働き方について、ゆるゆるとお話をしていく番組です。この番組が面白かった、あるいは参考になったらフォロー、コメントなどをいただけると嬉しいです。

今日は「エイジズム」についてのお話です

今日はですね、エイジズムについてのお話をしていこうかなと思います。

なぜこの話をしようかなって思ったかというと、今日偶然、朝、NHKの番組を見ていたらですね、エイジズムが取り上げられていたんですよね。

エイジズムを一言で言えば、「年齢による固定観念とか偏見」のことですね。

数日前にサイボウズ式で、このエイジズムに関する記事を書きました。

今日、お話しようと思ったのは、そのこともあって。

セカンドサードキャリアと人口減少

ところで、以前、地域複業(都市部をはじめとした、企業ではたらく人たちが、地方の企業で複業する)について、ずっとお話をしていました。

地域複業の話をしていく中で、セカンド・サードキャリアについての話もお話しました。

みなさんもきっとご認識の通り、いま、人口減少が進んでいます。特に、僕は地方に住んでいるので、この人口減少感をすごくリアルに感じていて。

おそらく今後、地方の企業、あるいは、地方の地域が――本当は地方に限らないんですけどね――人口減少や少子高齢化が進むという状況にあります。

これまでの「年齢によって変わる労働環境」

いままでの、僕たちの労働環境においては、50歳を過ぎてくると役職定年みたいなものが見えてきて、60歳ぐらいになると定年になって、その後は、業務委託のような形で契約したり、あるいは、再雇用の形で「給与が6割ぐらいにカットされるけれども、働くことができる」という感じでしたよね。

けれども、人生100年時代って言われるように、いまの時代は、60歳ぐらいだと全然、普通の思考ができ、普通に働くことができる状況にあります。

変に年齢による偏見を持たずして、第2、第3のキャリアをちゃんと築けるようになったら、労働人口の減少問題が、少しよい方向に向くんじゃないかなって、僕は結構、真面目に思ってるんですよ。

なので、いままでの経験を生かして「地域の企業に貢献する」とか、「地元の企業に貢献する」とか、そういった機会を作れないかな? と思っていて。

地域複業で「第2・第3の活躍する場」ができないか

複業っていうと「新しい働き方」「これからの働き方」みたいに言われるケースが多いんですけど、単に「新しい」というだけではなく、自分自身の個性とか強みを生かして、できるだけ長く活躍できるようにする環境づくりが、僕はすごく重要だと思ってるんですよ。

それが人手不足で悩む地方の企業も救うし、かつ、働く人たちのやりがい、生きがいにもつながっていくと思っています。

そのやりがい、生きがいにつながっていくというのは、本来は、必ずしもベテラン世代だけではなく、若いうちからある程度、ライフプランを立てていくことによって、自分の将来の筋道みたいなことが描けるようになります。

そう考えると、本来は高齢者やベテラン世代だけではなく、若いうちから、長く働くためのライフプランを立てていくことが、これからのビジネスパーソンにとって必要なことじゃないかなって思うんです。

NHKの番組で言っていたこと

NHKの番組で言っていたのが、エイジズムっていうことを考えたときに、「"高齢者が多い社会は良くない"という考え方自体がそもそも間違っている」とか、「高齢化が進むと"知恵とか経験とかが豊富にある"ということだから、さまざまな経験を重ねてきた人たちの力を継続的に活用できる社会になることが重要なんじゃないか」とありました。

労働環境における年齢って、いままでは結構、差別的な部分もあったりしました。けれども、年齢っていうのは「個々人のアイデンティティに過ぎない」ということを、NHKの番組では言っていて。

それを耳にして「いや、本当にそうだな」と。だから、年齢っていう属性よりも、それぞれの人が持っている個性の方がよっぽど重要で、「あまり、年齢に縛られない」ということが重要だと言っていました。「本当にそうだな」と思いました。

このように思うのは、僕自身が52歳で、そろそろ次のキャリアを考え始める年代になっているっていうのもあるし、地方の、人口減少の波をリアルに感じているというのもあります。

僕がイメージする「新たな働く形」

新たな働く形として僕がイメージしているのは、いままでの経験を生かして、さまざまな地域の会社に関係性を持ち、時間や場所の制約をなくして活躍できる場所が増えていくこと。

そうすれば、人口減少、少子高齢化に直面する日本の課題が、少しよい方向に行くんじゃないかな?と、かなり真面目に思っています。

なので、ボクがいままで取り組んできたのは、まずは、労働者のキャリアを言語化すること。スキルに加えて、人となりの部分を言語化すること。

もう1つは、企業の言語化をすること。「うちの会社はこういう取り組みをしています」「こんな思いで仕事をしています」のように、企業の方にも人となりの言語化が必要なので、それを言語化していくこと。

このように、労働者側と企業側が、それぞれの「強み」や「人となり」を言語化することで、はじめて「あの会社って、いい会社だな」と労働者側から思われたり、「〇〇さんと仕事をすると、なんかよくなりそうだな」と企業側から思われたりすることで、はじめて、ご縁が進むんじゃないかなと思っていて。

年齢に関係なく、これからのライフプラン、キャリアプランをつくる

僕がいま、取り組みたいのは、必ずしも、ベテラン世代だけがテーマではないんですよね。いまはまだいいんですけど、今後、地域の企業はますます人が減っていきます。ですから、時間とか場所の制約がなく働くことができる。そういった働ける人とのご縁ができる仕組みを創りたいんですよね。

僕自身がベテラン世代だし、僕の世代から、今後の、新たな働き方を形成していく必要があるから、いま、このようなお話をしています。

60歳でも普通に働ける。むしろ知恵や経験が豊富

最後に……今日ね、ある身内の寄り合いというか、おしゃべりする機会がありました。いっしょにいた人の中に、一人、今年60歳の方がいて「今年で定年なんですよね」って話をされていて。

「今後、どうするんですか?」って聞いたら、「再雇用で働く」と。給与は6割ぐらいになるらしいのですが、仕事は全然変わらないそうです。

この話を聞いた時に、僕は、それって「ちょっとおかしいな」って思うんですよ。

やっていることがまったく変わらないのであれば、同じように評価されるべきだと思うし、本当は、個性とか強みで評価されるべきところが、年齢っていうのが加わっただけで6割になってしまう。

このことについては、サイボウズ式の記事を貼っておきますので、よかったら読んでいただければと思います。

本当は、一人ひとりの強みが生かせる働き方ができると、理想だよなって思います。

ということで、今日はエイジズムに関してお話をしてみました。じゃあ、今日の話はこれで終わります。バイバ~イ!

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