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ショーンメンデスのドキュメンタリーを見て、新卒1年目の不安な時期を思い出した話。

こんにちは、Shihoです。

先週ようやく、HSK3級の試験を終え、久々に何もない週末を過ごしていました。リフレッシュ期間ということで、早速、家にこもってネトフリ三昧。

色々追加されていて、どれを見ようか迷いましたが、
今回はカナダの歌手・ショーンメンデスのドキュメンタリーを見ました。

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「treat you better」や
恋人・カミラカベロとのデュエット曲「セニョリータ」といった、
21歳にして既に数々のヒット曲を持つショーン。

そんな彼の去年行われていたライブツアーを追いながら、
その裏側や、彼の魅力に迫ります。

まずは彼のキャリアのスタートから。
ショーンメンデスは、SNSで自分が歌っている動画を投稿し続け、
ある時マネージャーから声がかかり、レコード会社と契約しています。

初めからソングライターになりたかったショーンメンデスの元には、
同じような夢を持つファンから、
「どうやったらソングライターになれるか?」という質問が届くそう。

彼自身も同じ質問を自分の父親にぶつけていました。
そして、返ってきたのは、「なりたいならとにかく書け。」という言葉。

これ、お父さんの立場だったら、答えに困っただろうな、と想像してしまいます。
ソングライターという、決まったなり方がある訳ではない職業ですから。
でも、NOと言わずに家族で彼の夢を応援し続けてたという話を聞くと、
いかにショーンが温かい家族のもとで育ったことが分かります。

父親の言葉を受けて、彼は1日7時間、練習し続けました。
ただ座って考えるのではなくて、行動すること。
今の彼の成功は、決して一夜で成し遂げたものではなく、
彼の血のにじむ努力があってこそだったんだな、と分かります。

***

さて、ツアーも終盤に近づいたブラジルでの公演。
曲を追加し、長いメドレーを歌い続けていたからか、
公演当日、喉の調子が悪くなってしまいます。

このまま歌い続けることは勧めない。
歌い続けて喉から出血し、手術した歌手も知っている。
医者からドクターストップがかけられ、決断を迫られるショーン。

残りの公演のことを考え、彼はライブを中止とする決断をしました。

頭を抱え、目元をおさえる彼の姿を見ると
こっちまで胸が痛くなりました。

序盤のライブ開始、舞台裏でバンドマンたちに
「1日1回が特別。観客にとっては初めて見るショーだ。
彼らにとっては特別なんだ。頼んだよ。」
と、ファンを想った言葉をかけて気を引き締めていた姿を知っているからです。

ファン4万人が会場の前にはいるのに、
自分のせいで中止にしてしまった。
その無気力感、そしてプレッシャーというのは、
とてつもなく大きいものでしょう。

夢のようなステージにいる彼ですが、
その裏では、いつも気を張っています。

自分は普通の人だけど、ファンが離れていくと思うと、
何も言わずに、スーパーマンのフリをしていたい。

その結果、喉を安静にするために、
会話もスマホの音声読み上げ機能を使ってコミュニケーションをとるように…。

そんな彼の姿を見ていると、1年前の自分を見ている気がします。

私の仕事は、チームでやっていく仕事なので、
自分がミスをしても、誰かがカバーしてくれます。
もし私が風邪で会社に行けなくなっても、
仕事を分担してその穴を埋めてくれます。

もちろん、自分のせいということで、申し訳ない気持ちもありますが、
誰かがカバーしてくれるというのは、中々、安心感があるものです。

しかし、そう思えるようになったのも、実は今年の3月頃から。

去年の4月から新卒として会社で働き始め、
新しい環境の中で、どうにも仕事が上手くいかない時期がありました。

本当に何をしてもダメで、そうなればなるほど、
「上手くやらなきゃ」「自分一人でどうにかしなきゃ」
と気持ちだけがはやって、苦しくなっていく。

周りの人に相談できれば良かったのですが、
一番年齢が近くて30後半という環境と、
さらに、個人的に、明るい姿だけ見せていたいという気持ちがあり、
中々発散ができず、「寝たら治るだろう」と考えて、
結局問題を先送りにし続けていました。

結果、失敗が1週間連続で重なって、
電話対応でお客様からお叱りの言葉を受けた時、
堰が切れる職場で号泣。過呼吸寸前の、大泣き。

その時、職場の同じ女性事務員さんが、
私を外へ連れ出して、話を色々聞いてくれて、
そこで初めて自分の気持ちを素直に話しました。

自分の気持ちを理解してくれて、
上司との付き合い方や、周りの人への頼り方など、
今まで私が知りたかったけど、どの本にも載っていなくて、
モヤモヤしていたことへの、具体的なアドバイスをくれました。

そして最後に、「もっと頼っていいんだよ。」と言葉をかけてくれて、
ああ、人って優しいな、と思いました。

それと同時に、これからは泣き崩れる前に、
どうにかしないといけないな、と考え始めました。
(過呼吸になるくらい泣くと、しばらく肺が痛くて、
これが定期的にきたら私の体がおかしくなってしまう、と痛感したので。)

そして始めたのが、自分を許す訓練。

今までは仕事で失敗すると、
反射的に「ああ、自分ってなんでこんなにダメなんだろう」と、
自分をせめて落ち込んでいましたが、

それは本当に自分のせいなのか?と、客観的に事実をみることで、
無駄に自分自身を責めない練習をしてみたり。

色々方法はありますが、一つの方法として、
私はブレネー・ブラウンの「立て直す力」という本の中に載っていた、
感情を自覚する3ステップをやっています。

また、弱音を吐くことが苦手だったけれど、
自分の中にこの感情を溜め続けたら、それこそ体に悪い!と思い
周りの人にちょっとずつこぼしていったり。

話すと、共感してくれて、気持ちが楽になったり、
昔同じような経験をした話を仕事の先輩から聞くことができて、
そこから今度はこうしよう!と解決の糸口を見つけられたりすることもあります。

それを今も続けることで、気持ちが以前よりずっと、楽になりました。

未だに油断すると、自己否定ルートにハマりそうになることもありますが、
その時は、あの時かけてもらった言葉を信じて、
声に出して周りの人に相談するようにしています。

***

ショーンのブラジル公演中止の後には、温かいエピソードがあります。
なんと落ち込むショーンが泊まるホテルの前に2000人のファンが駆けつけ、
大合唱を始めたのです。

彼は「人って温かくて、素晴らしいと思った」と話します。

ツアーで苦労して、逆に振り切れ、もっと前向きになったショーン。
そして今書いている曲では、
不安を敵ではなく、人生の友として書いていると話します。

私も新卒1年目の苦労があったからこそ、
前向きに不安と対処しようとするきっかけになりました。
2年目ではもっと周りを信用して、協力しながら仕事をすることができました。

今年新卒の方は、特にコロナの影響もあって、
不安な一年だったと思います。

でも、その中で得たことも、きっとあるはず。
そして、来年はどうやって不安と付き合っていくのか。
是非2年目を迎える前に、一度立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか。

今日はここまで。

ショーンメンデスのアルバム「Wonder」も是非是非、
聞いてみてくださいね!

Shawn Mendes - Wonder


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