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夢のようなチョコレートを食べた

 デパートに用事があり、朝一番に向かったところ、うっかり開店前に着いてしまいました。

 開店まで15分。ウロウロしていると、どこからともなく若い女性たちが現れ、あっという間に10人ほどが入口に並び始めます。列はどんどん長くなる。

 これは何か特別な催しがあるのでは、と私もつられて列に並びデパートのサイトで確認してみると、バレンタイン催事の初日でした。有名なお店でも来るのかなと思って更に調べてみると、出店店舗一覧にフィリップ・ベルの名前があるではないか。

 たまに田中みな実のラジオを聴いているのですが、毎年この時期になると三越で開催されるチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」の特集が組まれ、大のチョコレート好きである田中みな実が、三越のバイヤーと共にお薦めのチョコレートを紹介してくれるのです。その放送を聴いたばかりだった私は、フランスのショコラティエ フィリップ・ベルの名前も聞き覚えがありました。

 わざわざ並んで買いに行くほど食べたいとは思っていなかったけど、こんなチャンス滅多にないので、そのまま列に並んで、開店と同時に催事場へ向かい、フィリップ・ベルのチョコレートをちゃっかり購入しました。

 母と姉と自分用。それから夫のバレンタイン用に。母と姉には送り、自分用はこっそり一人で食べて、夫用は先日のバレンタインにプレゼントしました。夫にあげつつ、もちろん自分も食べる。バレンタインってそういうイベントだと思ってる。全部違う種類にしていたのですが、夫にあげたものが、クルスティベロという名前のチョコレートサブレ。

 これがまあ、めっちゃくちゃ美味しかった。アーモンドやヘーゼルナッツなどのナッツ類と、シナモン、ナツメグ、クミンといったスパイスが入った、サブレというかクランチチョコというか、ザクザクした食感の軽い食感のチョコレート。塩味もほんのり効いていて、ボリュームがあるのに重たくなく、やみつきになる味。

 これが有名ショコラティエのチョコレートのレベルか…! めっちゃ高いけど、その価値はある。田中みな実がチョコレート貯金をしてまで買う気持ちが少しだけ分かりました。夢のような味でした。間違いなく夫より私のほうが多く食べてしまった。そもそもバレンタイン前に私用のも食べちゃってるし。

 だいぶ奮発したけと、今年のバレンタインは大満足でした。


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