必要な情報なのに理解できない、受け取れない。言葉や文章にまるでモヤがかかったような状態だったこと。
しーちゃんのご主人さまこと、調 和緒(しらべ かずお)です。
今日は抜毛症ではなく、うつの体験を記してみます。
言葉や文章が、まるでガラス板の向こうにあるように感じられてしまう状態ってうつの状態ではよくあるみたいですよね。
私は小三の時から抜毛症で現在40代の女性です。
また、20代に激務の会社勤めをしてうつ病を発症。以来、絶えず心身の状態が整わず、無理して頑張る〜動けなくなるの繰り返しで現在に至っています。
そんな私ですが、今年に入ってから本格的なケアや学び直しを始めており、このブログもその一環で始めました。
このような症状について初見の方は、正直びっくりしてしまう内容かもしれません。
この記事は、同じく抜毛症の方、あるいは何かしらの精神症の悩みを抱える方と、正直な思いや悩みを共有して、少しでも心が軽くなったり共感できたら…という思いで書いています。
・言葉や文章が理解できない
前回の記事では「書き出し、言語化って大事」と言うようなことを書きましたが、実は文章を読むことと気持ちを言葉にすることが壊滅的だった時期が結構ありました。
その最たる時が今から10年近く前です。私はプライベートが散々な状況で心身ともにぽっきり折れてしまっていました。
具体的にいうと、当時の夫からいわゆるDVを受けていたのですね。
とうとう手が出るようになり、やむにやまれず実家に帰り、部屋どころか布団からも出られず、もちろん仕事はリタイア…関係性も修復できず、離婚となりました。
でですね、結婚生活に危機感を感じ始めていた頃。やはり友達とかに相談するじゃないですか。それを受けて友人が「もしかして、DV相談を受けた方がいいんじゃない?」と伝えてくれたりもしていたのですが、私はそれを理解し、受け止めることができなかったんです。
その友人には「いやいや、そこまでのことじゃないと思うんだ。相互理解を深めて解決したい」と言って、そうしたらもう友人は「そっか〜」と言うしかないですよね。
一応、DVについて自分でもネットで情報をあたったのですが、これが当時の私には全く入ってこなかったのです。文字情報、単語の意味はわかるんですけど、総合的に何を言ってるかがイメージできないといいますか…
今ほど整理された情報ではなかったのかもしれませんが、それにしたってわからなすぎた…と今なら言えます。が、当時の私は二十代からのうつを引きずっていて「あー、まだ文章とか読みづらいな…」と思うだけで片付けていました。
元々、読書は好きでよくしていましたが、うつ病になってからは遠ざかっていました。好きな小説を読んでも、文字がツルツルと滑っていくような感じで、内容を理解するのにひどく疲れてしまうようになったからです。
ですので、あまり好ましくない情報で、よく知らないことについて書かれた文章には、本当にモヤがかかっているようでした。
・読めない時は本当に読めない
このような状態の時、私が一番てこずったのが役所の文章です。
必要なことは全部書いてある…はずなのに、あの独特の言い回しが全く理解できませんでした。
声に出して読み上げてみても、で?どういうことなんだ???となってしまい、多分こうだろう…と不安なまま行動に移すシーンが増えてしんどかったです。ひどい時は、もう全部ガン無視して最後の最後まで手続きを放って置いたりしてました。
私は二十代のほとんどを公立施設の仕事をして過ごしていたので、慣れていないわけではなかったのに、全然読めなくなっていました。今思うと恐ろしい…でも、そういう自分の状態にも慣れすぎていて、危機感も感じなかったんですよ。思考能力全体が凍てついている感じです。
・「認知の歪み」の影響も
あとは、「認知の歪み」でのバイアスがものすごくかかっていたんだろうなと思います。
認知の歪みと言うのは、自己肯定感が低い人によくみられる状態で、物事の捉え方が歪んでしまうこと。自分が何か不当な目に遭っていても、それに対して憤慨するなど正常な反応が取れないようなことです。
「相手には良いところもあるから」「私にも原因はあると思うから」などの理由づけをして、DVを受けている事実があるにもかかわらず、自分ではそうは思わない…などの状態で、当時の私はまさにそんな感じでした。
なので、自分に起こっている事実と、DVの事例が書かれた文章が同じだと思えなかったのでしょうね。文章だけでなく、音声のお話も入ってこなかったです。
私の認知の歪みについては、元夫との関係性以前に、実家の家庭環境の方が根深く関係していることで、今もまだ影響がありしんどいことが多いです。なので、この春から通い始めたカウンセリングと診療で取り組み始めたところです。
・読めるようになったきっかけ
文章がちゃんと理解できてると実感できたのは、実は結構最近です。
かろうじて仕事関係の文章は処理できていたのですが、自分自身のための核心に迫る様な内容は特に難しい…という状況が長かった。
離婚騒動のあたりから、本当ーーーーーに動けん!!!!となって、とにかく眠るだけの時期があり、それが過ぎると少し元気が出て、漫画とか読みたくなるんですね。あとは海外ドラマの一気見もしてみようかな…とか。
で、たくさんインプットしたあとは、アウトプットしたくなる。のに、まだ文章を書くほど元気じゃない。長らく、そんなことの繰り返しでした。
ですが、少しずつ自分で文字や文章を書けるようになり、それに伴い読み取ることも復活してきました。
きっかけは、何かの勉強会に参加してみて、メモを取るとか、ワークシートに書き出すということをしていくうちに、徐々に文字が私の中に戻ってきた感じです。
やっぱり、一人きりじゃなくて誰かと一緒だったのが良かったのでしょうか。あとは、勉強会なのでテーマがはっきりしていたことも良かったかも。
それで、手帳の一言日記を書き留めるようになり、「今年やりたいこと100」とかを書き出してみるようになって…
自分で書いたものを後から読み返す、というのも良かったのかも。
そして、だんだんと自分の心を整理する書き出しというのもできるようになってきて、必要な情報を以前よりはしっかり読み取れるようになってきました。
ちょっと取り止めのない感じになりましたが、今日はここまで。
うつや抜毛症、DV、機能不全家族など、これまでの自分に起こったことを客観的に理解するために、最近改めていろいろ学んでいます。
その中で「この内容、何度も目にしていたのに全然理解できていなかったなあ!まさに私この状態だったじゃん…」と絶句することがしばしばなんですよ。ヒョエー
それで、ああ、情報や言葉が全然入ってこない状態ってあるよなあ…と思い、書き留めてみました。
インプットもアウトプットって、タイミングとか量も質も大事ですが、何より「自分の状態」が肝ですよねホント。今はなるべく健やかな状態でいて、良質なインプット、アウトプットをしていきたいなと思っています^^
ではでは、また!
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