自分史的なクリッピング史料

最近の楽しみはもうすぐ4か月になる愛犬との散歩。まだ言うことをきく訳ではないけど、すっかり外界にも慣れて、トコトコ歩くようになった。以前の愛犬とお別れして3年。こちらもその分歳を重ねて、すっかり一人で散歩するのにも飽きてしまい、健康の為にと継続していた散歩もすっかりご無沙汰していた。漸くちょっとずつだけど、散歩も復活。これも愛犬のお陰でもある。何しろ、愛犬と本当はアジリティをやってみたいという思惑もあるのだけど、それまでこちらがもつかどうかも心配の種。

2023年11月11日 日経 くらし探検隊 高齢者、体力アップが鮮明に

リード文では、高齢者が運動能力が向上し、体力面では若返っているというテキストで始まる。なんと駒沢オリンピック公園では80歳以上の公式サッカーリーグ「SFL80」が開催されていることが紹介される。試合は15分ハーフでスライディング禁止、雨天中止という健康的なルール。90歳になる方も参加されている。大好きなサッカーを続ける為に、ケガ予防に気配りし、自宅やジムでのトレーニングは欠かさないらしい。目標があると年齢に関係なくアクションベースに落とし込むことができるのだろうか。そこでこのパラグラフの締めは、高齢者の若返りは限られた人のみの現象ではないらしいと。

統計データ分析の専門会社・アルファ社会科学研究所の方が解説している。
一つはスポーツ庁が毎年発表する「新体力テスト」(握力や長座体前屈)では、年代別スコアで65歳以上は右肩上がりの傾向が顕著だという。コロナ禍の2021年は別として、2022年の速報値では再度上昇に転じて過去最高を記録した高齢世代も多い。データでみると、過去20年間で男性は約5歳、女性は約10歳、体力的に若返っていることを示していると。

もう一つが「国民生活基礎調査」を分析したところ、病気やけがなどで自覚症状のある人の割合が年々低下。健康面のマイナスが減っているのは明らかとなった。

次に国立長寿医療研究センターでは人間の基本的動作である「歩行」について興味深いデータを示している。同センターの2021年の研究では、2007年と2017年を比べると、65歳~89歳までの5歳刻みの全年代で男女とも速くなっていた。現在では更に速くなっている可能性がある。このデータでは80歳から84歳までの男性で秒速1.23㍍、女性は秒速1.21㍍。日本では横断報道を渡るのに設定されている秒速は1㍍。この数字に着目すると生活上で重要な指標であることが分かる。同センターでは、通常歩行速度は将来に要介護になる度合いの判断材料にもなるほか、認知機能を反映している可能性があるとも言っている。

では高齢者の若返りの理由は何だろうか。ひとつは認知症や転倒の予防などシニア向けの健康情報が増え、ヘルスリテラシーが向上したことを挙げている。その他に、65歳以上の高齢者の就労率上昇、社会活動などの増加、栄養状態の改善なども理由に挙げられている。

ところが・・・。若い年齢層では低下傾向が目立つらしく、特に40代女性はこの10年でほとんどの項目で低下しているらしい。子育てや仕事で運動時間の確保が難しいためとある。明らかに運動が足りないという調査結果も。今後もシニアの活躍は予想されることで、更に身体状況の改善が期待できるかもしれない。日本で高齢者は65歳以上。でも元気で若々しい人であっても65歳以上だったら一律に高齢者と呼ぶことに違和感も出てくるかもしれないし
高齢者の定義も見直されるかもしれない。高齢者一歩手前としてはうれしいニュースでもあるけど、こうした体力面だけでなく、精神面でも充実した生き方をしたいもんだとつくづく思う。もっと高みはあるのかもしれないと。

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