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あなたの価値を無限増殖させる方法 2/2

今日も誰より価値ある1日を。

こんにちは、大鹿です。
noteを開いてくださって感謝します。

このnoteでは、「価値」という言葉を定義し、創造し、使いこなすことをテーマとしています。

前後編の2回にわたってお伝えしているのが

私たちの持つ価値を「増殖」させる方法

まだお読みになっていないようでしたら先に前回の記事を読んでくださいね。こちらは「準備編」です。

前編のサマリーはこの通り。

  • うまくいっていることとうまくいっていないことを切り分けよ

  • 良いことと悪いことは同時に発生している

  • 「書き出し」をしてうまくいっていることに着目しよう

今回は価値増殖のための「実践編」です。

改善は得意だけれど…

といっても、準備まできっちりできていればあとは(理論上は)カンタン。

結論:うまくいっていることは再現可能にし、うまくいっていないことは改善する

これだけといえばこれだけ。

でも、ものすっっっごく重要です!

前回の記事でも書きましたが、元来日本人は改善は得意。

トヨタの経営手法「カイゼン」に見られるように、日本人の改善にかける涙ぐましいほどの精緻さは世界中から賞賛されています。なにしろ、あのAmazonのCEO、ジェフ・ベゾス氏がトヨタ式生産方式を経営に取り入れているくらいです。

その反面、「成功の再現」は苦手らしい。

私のnoteでは価値を「他者に提供できる成功の度合い」と定義しています。

成功の再現イコール価値の再現。

つまり成功を再現できれば、どんな場面でもお客様に最高の価値を届けられる、ということになります。

とまァ言うは易しなんですが、再現に攻略法はありません。その工程はただただ地道です。

  1. なぜうまくいったのか理由・背景を言語化する(概念化)

  2. 他の場面で適用し、うまくいくか検証する

  3. 検証して成功すればさらに横展開を繰り返す

たぶんあなたはこの3ステップを見て、

「あ〜、そうだね」
「そうそう」
「そうやれば万事うまくいくわ」

ってイメージできたと思うんですね。

世の中のいわゆる“デキる人”は、これをきっちりやっているから効率が良くてなおかつ成功の打率が高い。はず。

でも、多くの人ができない。いつの間にか再現することが頭からすっぽ抜けてしまう。

だから何度も同じ場面で手戻りしてしまうんです。

そこで。

ちょっと、私が再現の大切さを感じたエピソードを聞いてください。ダメだダメだ。ちゃんとやらなきゃ、と感じていただけると思います。

週報ちゃんと書け

私は前職でお菓子商社の営業マンをしていました。場所は東京。

お菓子って面白いもので、地域性が如実に現れる商材なんです。

かりんとう1つ取っても、東日本出身者はおおむねここのメーカーが好き、西日本出身者はここのメーカーが、といった好みがあります。関東ではあんずボーという駄菓子がとても有名ですが、四国出身の私は名前を聞いたこともありませんでした。

全国の事業所には、その土地土地のお菓子を熟知したセールスがいて、地域のスーパーや同業商社を営業で回っていました。

たまに全国会議で集まって話を聞くと、マニアックな情報を持っていて楽しかったものです。

多くの営業会社と同様、私がいた会社にも毎週、営業報告書を提出する「週報」という文化がありました。

私の担当先は、コンビニや100円ショップといった全国広域の小売店。

ダイナミックな仕事ができる反面、どうしても地方のマニアックなノウハウには疎かったのです。だから週報というのは貴重な情報ソースでした。

関西ではこういうものが売れて九州ではこういうものが売れる、みたいな情報が欲しかった。

しかし、「自社の他の営業マンに役立つように」という意識を持って週報を書いていた人間はほぼ皆無でした。みんな自分の成績はこうで反省点はこうで、ということばかり。自分の話だけ。

毎週月曜の朝イチに社内展開されるのですが、読んでいてさっそく眠かったです。

なんでみんな

「なんでみんな、営業部全体が活性化するような情報を伝えないんだろう?」

私は中途入社で人一倍情報を欲していたものだから、疑問でなりませんでした。

成功情報のシェア1つで会社の売上が上がり、回りまわってみんなのサラリーとして返ってくるのに。なぜ…?

ちなみに私はちゃんと、読む人のことを考えて書いていたと自負しています。商品開発もしていたので、いち早く部内で情報解禁をしていました。だから、

「キミが作ったその商品、オレも売らせてくれ!」

という連絡をもらうことが多かった。自分が作った商品をみんなが販売してくれるのだから、これほど嬉しいことはありません。

けどさ。

なんで私はしっかりギブをしているのに、みんなはギブしてくれないの?

釈然としない気持ちをずっと持ち続けていました。

繰り返すけれど、営業マンそれぞれが持つ「うまくいった蓄積」を共有しあったら、会社の売上は絶対底上げされるのに…!

これって成功の再現の放棄にほかならないですよね。

本当に大切なことはしないで、地区セクションごとに「ハァ~、売上上がらないなあ~」なんて悩んでる。本末転倒でした。

自然にできること

当時を思い出してついつい長くなってしまいました。

前回の記事でも書きましたが、多くの人がうまくいっていることより、うまくいっていないことに目を向けがちです。

偉そうに言っている私だって、渦中にいればうまくいかないことばかり考えて堂々めぐりをすると思います。今も頻発しています(汗)。

うまくいくことって、そんなたいそうなものじゃないと思うんです。

たとえば、誰もが「ついつい自然にできてしまうこと」を持っています。

本人にとってはたいしたことじゃない。けれど他人の目から見たら、リスペクトを示す以外の何ものでもない能力。

お菓子という商材で、その土地の猛者たちと真っ向から地域戦を繰り広げる先輩たちを私は本当に尊敬していました。

彼らが持つ知識・情報は本人たちにとってはいたって普通のことだったかもしれない。でも私にとっては値千金のノウハウでした。

なので、週報にこそ書いていませんでしたが直接教えてもらっていましたよ。「なんでそんなこと知らないの?」みたいな言い方を(悪気なく)されましたが。

私たちは自分が気づいていないだけで、小さな小さな成功体験をたくさん持っているのではないでしょうか?

noteを書き続けられることだって、文章を書くのが苦手な人からしたら十分すごい。

人前で喋ることが苦手な人にとって、明るく誰とでもコミュニケーションができるキャラはただただうらやましい。

部屋の掃除がおっくうになりがちな人にとって、キレイ好きな人はもはや神。

自分では小さなことだと思っていないかもしれない。

「自然にやってることだからなあ」
「そんなこと誰でもできるよ」

と言うかもしれない。が、イヤイヤ。卑下しないでいい。

あなたは成功しています!
誰かの価値になっている!

まとめ

なんだか本題から逸れたみたいでごめんなさい。

今回のテーマは価値を「増殖」させる方法でした。

  • うまくいっていることは再現可能にする

  • うまくいかなかったことは改善する

その繰り返し。その繰り返しだけで、あなたの価値の“度合い”はドンドン増していきます。

しかも一度、再現可能な根拠さえ見つかればあとはラクです。それまでと同じように適用すればいいだけなのだから。

いいですか?

当たり前にできていることや小さな成功を見逃さないことです。そこに価値増殖のヒントがありますから。

今日はこの辺で筆を止めておきます。


<関連リンクリスト>
最初に読むのはこの記事「価値という言葉を言語化できる?」
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